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参考人招致を認めない

 今議会には、小中学校でのマスク選択制と黙食指導の廃止を求める請願が出されています。任意だとしながらも、マスクを外すと話すことを禁じられたり。給食中にお話をすると宿題が倍になったり。子ども同志の間でも「悪い子」扱いをされ、いじめの標的になったり。さらには、大人と違い発達段階である子ども達にとっては、成長への弊害も懸念されています。そこで、子どもの人権を守るために埼玉有志子どもの笑顔を守る会の会員である市民の方が先の内容の請願を出されました。さいたま市では、9月議会で請願が採択されており、県内の自治体で陳情や請願を出しています。

 この請願は、来週、文教厚生常任委員会で審議されますが慎重にそして深い議論が出来るように会の代表者を参考人として招致したい旨、紹介議員から申し出がありました。

参考人を認めるかどうかの審議は、請願を審議する委員会の議員で、菱沼議員、渡辺議員、松本議員、山﨑議員、私です。「認める」に賛成したのは、山﨑議員と私の二人で結果、参考人は認められませんでした。

反対理由は、請願者の願意に賛同し紹介議員になったのだから、紹介議員だけで十分。さらに第三者を招致するのであれば、専門家であるべき。といったところだったと思います。

仮に請願の内容に反対だったとしても私なら、参考人からその思いを直接聞いてみたいです。

他自治体では、陳情ですら参考人として招致されています。”5分でも”と意見を述べさせてくれる自治体もあります。ましてや白岡市の場合は、請願です。参考人に意見を述べてもらう時間を設けることに何の弊害があるのでしょうか。そもそも請願における参考人の役割がわかっていないことを残念に思います。

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本気で教員の働き方改革を

12月議会。16人による一般質問も本日で終了しました。
私が取り上げた1問目は、教員の働き方改革です。
下の画像は、令和4年度から始まった第3期白岡市教育基本振興計画から抜粋したものですが、働き方改革の推進の欄に記載されている「校務のICT化の推進」。これが1問目の質問の要でした。

教育基本振興計画より

校務とは、児童生徒と向き合う事以外で教員がする仕事であり、勤怠管理、成績管理、日誌、健康観察などがあります。1980年代は、まだ手書き・手計算で処理されていたことが下の図でわかりますが、徐々にシステム化されており、現在では、統合型校務システムのクラウド化の推進となっています。
 
 さて、白岡市の小中学校は?というと
手書き・手計算も残っており、校務システムが導入されていないのです。下の図でみるとなんと1990年代以前のままです。
先日、視察した鴻巣市は統合型校務システムのクラウド化が運用されています。
教員の働き方改革といっても、スタートからしてこれだけの差が生まれています。さらに埼玉県内の統合型校務システムの導入率は82.6%です。それなのに、白岡市は校務システムすら導入されていない。
教員の仕事は増える一方なのに、校務事務は30年前のまま。
どうやって、残業を減らせるのでしょうか。

 前回のブログでも書いたように白岡市は教育費にかけるお金が非常に少ない自治体です。全国86類似団体で比較すると最下位の86位。こもれびの森を建てた年は増えていますが、その他の年は全て全国平均以下です。学校現場のICT化がこんなに遅れてしまったのは、教育費にお金をかけて来なかったつけですね。早急に統合型校務システムの導入を求めました。

 さらに、長時間勤務の是正として時間外は、留守番電話対応をしている学校が増えてきています。特に白岡に限ったことではなく中学校では、放課後、部活動の指導、授業の準備、校務事務などに追われる中の電話対応は大変な負担になっていると聞きます。白岡市では既に1校が実施中であり、保護者からの苦情も届いていないとのこと。全校での実施を積極的に進めるよう求めました。

鴻巣市の教員からは、「クラウド化したことにより、児童生徒との時間が増えた」といった感想も聞きました。
教員の仕事が軽減されれば、児童生徒と向き合う時間が増えますね。
全ては、子ども達に通じる話なのです。

2問目については、次回に。