白岡市議会議員 野々口まゆみ

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教育

こども家庭庁

寒かったり、暖かかったり。この週末の温度差は大きかったですね。

私は休日もなく、あれやこれやと忙しい週末でしたが、スマホの写真がいっぱいになってしまったので、整理していたところ懐かしい写真の数々に思い出巡りになってしまい気がつけば日曜日の午後10時😲

家庭教育研究所の冊子より

お~ 今から9年前(49歳)。
”若かったな”としみじみ写真を見て、後から冊子を読み返えし。

篠津中学校における家庭教育学級で

これは、2016年頃だったと思います。
市議になる前は、ネットアドバイザーとしての活動を今よりも多く引き受けていましので、白岡市だけでなく埼玉県内、東京都、栃木県など多くの自治体で講座を開催させて頂きました。子ども達の様子や保護者の意識。また、教育委員会の取組や学校の対応など、それぞれの違いもよくわかりました。

インターネットやゲームは、私たちの生活をそして、子ども達の生活や友達関係、コミュニケーションを大きく変えたことは間違いなく、メリットだけでなく、デメリットがある事は、当時よりも多くの大人が認識していると感じます。

4月1日には、「こども家庭庁」が設置されます。
当初は「こども庁」だったものが、こども家庭庁となってしまいました。
どんな省庁になるのでしょうか。
子どもの権利条約が重視され、子どものために役割を果たしてくれる省庁であることを期待しています。

自分がコロナに 感染しなければいい

12月5日(月)に埼玉県から発表された資料です

 しかし、今朝も小学生は100%マスクをして登校していました。また、朝マラソン時や体育時に「外してもいいですよ」と言われても、既に外せなくなっています。だからこそ、今回の請願では「マスクを付ける、マスクを付けない」といった選択制を周知して欲しいというものでした。
7日の文教厚生常任委員会で請願の審議に費やした時間は約2時間。
黙食指導の撤廃については何一つ質問はなく、殆どの時間が「選択制」という言葉についてでした。

その前に・・・。
委員会が開始して、まず注意を受けたのは私でした。前日の夜から喘息の発作が起きてしまったため、息苦しくマスクを付けたり外したりしていたのですが、それが委員会のルールに違反しているとのこと。私は、その時、委員会の場で一言も発していませんでした。会期中に喘息が起きた時は、今までもありましたが、我慢してマスクを付けてきました。        しかし、会話をせず、十分な間隔の確保、喚起がされていれば屋内でもマスクは外してよくなりましたよね。

マスクを付けていない理由も聞かれず、ルールだから・・・。
喘息なのでと言っても、「それならどうぞ」とはなりませんでした。
怖い病気はコロナだけ?コロナさえ予防できれば他人の苦しみは
どうでもいいようです。ルールさえ守れればそれでいいのです。

 まさに、学校で起きている事を委員会の場で身をもって体験しました。大人がこれでは、教育現場で子どもが外せるわけがありません。

市内で起きている事象としては、マスク着用により低酸素で倒れた話もありました。また、コロナ渦で不登校児童生徒の数は増加しています。マスクを付けないことで叱られたり、いじめられたりしたら誰だって学校に行きたくないですね。

 しかし、病気などの理由がある児童生徒に限定すべき。選択制にすると家庭が混乱するからその言葉は認められないという主張を渡辺委員、菱沼委員がされました。
 また、クラスごとのルールが必要という渡辺委員の言葉には驚きました。ウィルスは一つなのに、クラスごとにマスク着用のルールが違うのであれば、もはや感染症対策ではありません。1組は朝マラソンの時、マスク着用だけど2組はマスクを付けなくていい。こんな事が起きてしまったら、今でも既に子ども達の間で分断が置き、マスクを付けない子が悪い子扱いされ、いじめに合っているというのに。さらに助長させてしまうという危惧はないのでしょうか。(委員会で質問した内容です)

学校に責任を負わせるからこそ、厳しいルールが存在し、マスクを付けられない子もつけずらい子も外せなくなっているのです。それをクラスで一定のルールが必要というのであれば、今と変わらないという事です。その現状を変えたいからの請願です。

下記の画像は、子ども達が大好きなキャラクターを使用したYouTube動画「いやだいやだの悪い子誰だ」です。この動画では、マスクをつけないアンパンマンとばいきんマンが「悪い子」として描かれています。

この動画を監修しているのが児童指導員という事にさらに
ショックを受けました。

この請願に異を唱えた委員は、子ども達の声をどれだけ聞いたのでしょうか?「マスクをつけない子は悪い子」そうレッテル貼られてしまっているから、その現状を変えないといけない。私がこの請願に賛成する理由はそこです。そして、マスクを外していい子を限定するといった意見にも反対です。なぜなら、誰にでも起こりうる事だからです。低酸素になることも心の病になることも予測不可能だから。

それから
「請願書だけでは読み取れない」
渡辺委員のこの言葉にも驚いてしまいました。
紹介議員が会の代表を参考人として招致を求めた時、否決したのは誰ですか?
白岡市議会は、請願者が供述を申請できる運用基準などが存在していないため、委員会の場で思いを述べることが出来ません。しかし、請願者から直接、請願趣旨を聞くことの方が一般的な事なのです。
なぜなら、「請願書だけでは読み取れない」からです。


結果。
動議が渡辺委員から出され、選択制という言葉がNG。一部採択となりました。14日。本会議最終日に最終結果が出ます。

思いやりの心も奪うコロナという病気は、
本当に怖い病気ですね。


本気で教員の働き方改革を

12月議会。16人による一般質問も本日で終了しました。
私が取り上げた1問目は、教員の働き方改革です。
下の画像は、令和4年度から始まった第3期白岡市教育基本振興計画から抜粋したものですが、働き方改革の推進の欄に記載されている「校務のICT化の推進」。これが1問目の質問の要でした。

教育基本振興計画より

校務とは、児童生徒と向き合う事以外で教員がする仕事であり、勤怠管理、成績管理、日誌、健康観察などがあります。1980年代は、まだ手書き・手計算で処理されていたことが下の図でわかりますが、徐々にシステム化されており、現在では、統合型校務システムのクラウド化の推進となっています。
 
 さて、白岡市の小中学校は?というと
手書き・手計算も残っており、校務システムが導入されていないのです。下の図でみるとなんと1990年代以前のままです。
先日、視察した鴻巣市は統合型校務システムのクラウド化が運用されています。
教員の働き方改革といっても、スタートからしてこれだけの差が生まれています。さらに埼玉県内の統合型校務システムの導入率は82.6%です。それなのに、白岡市は校務システムすら導入されていない。
教員の仕事は増える一方なのに、校務事務は30年前のまま。
どうやって、残業を減らせるのでしょうか。

 前回のブログでも書いたように白岡市は教育費にかけるお金が非常に少ない自治体です。全国86類似団体で比較すると最下位の86位。こもれびの森を建てた年は増えていますが、その他の年は全て全国平均以下です。学校現場のICT化がこんなに遅れてしまったのは、教育費にお金をかけて来なかったつけですね。早急に統合型校務システムの導入を求めました。

 さらに、長時間勤務の是正として時間外は、留守番電話対応をしている学校が増えてきています。特に白岡に限ったことではなく中学校では、放課後、部活動の指導、授業の準備、校務事務などに追われる中の電話対応は大変な負担になっていると聞きます。白岡市では既に1校が実施中であり、保護者からの苦情も届いていないとのこと。全校での実施を積極的に進めるよう求めました。

鴻巣市の教員からは、「クラウド化したことにより、児童生徒との時間が増えた」といった感想も聞きました。
教員の仕事が軽減されれば、児童生徒と向き合う時間が増えますね。
全ては、子ども達に通じる話なのです。

2問目については、次回に。

12月議会が始まりました

11月24日(木)~12月14日(水)までの期間で12月議会が始まりました。
明日、28日~30日の3日間は16名の議員による一般質問です。
私は29日(火)の5番目なので、午後13時以降になると思われます。
今回もコロナ対応で持ち時間は30分と短縮。傍聴者も15名までしか議場に入ることが出来ません。

今回の質問は ↓です


白岡市の類似団体は、白岡市を含め86団体あります。(国勢調査をもとにした人口と産業構造(産業別就業人口の比率)によって市町村を分類し、同じ分類となった全国の市町村を指します。)
教育費にかける歳出をこの類似団体で比較すると最も少ないのが、白岡市で86団体中86位です😲
全国平均の半分以下です。
これは令和元年度の数字になりますが、それ以前の数字を見ても全国平均に達している年はありません。
白岡市は、前市政から教育費にお金をかけてきていないということですね。

今や教員の長時間労働、教員採用試験倍率の低下、教員不足は深刻な問題です。国をあげて取組んでいる中学校部活の地域移行もあれば、各自治体ごとに取組んでいる働き方改革もあります。
白岡市はどんな対策を講じているのか?
先進事例としてNHK首都圏ニュースでも取り上げらた地域部活動は、今後どのように展開していくのか?などを質問いたします。

朝日新聞デジタルより

東京新聞に掲載されました

先日、お招き頂いた浦和大学での授業について東京新聞に掲載されました。https://www.tokyo-np.co.jp/article/213697

小さいですが記事から抜粋

記事では、議員報酬のことが書かれていますが、事前アンケートで「高額な報酬をもらっているのに議会で寝ている」というイメージを持つ、学生が非常に多かったからだと思います。

「議員定数を削減して、一人あたりの報酬をあげてはどうか」という、ありがたいご意見を市民の方から頂きますが、議員の反対があり実現に至っていません。

記事に掲載されている通り、来年4月は統一地方選挙。白岡市においても埼玉県議会議員選挙そして白岡市議会選挙と続きます。
せっかく18歳から選挙権があるのですから、無駄にせず投票に行って欲しいですね。

18歳と言えば・・・
今年の4月から18歳で成人になりました。ということは、大人ですね。

交通指導のために交差点で朝、立哨している高校生の保護者を見かけると、???と思ってしまうのは、私だけかな。

高校生の保護者も朝早くから大変だと思います。
共働き世帯、一人で育てている世帯。今はかなり環境が違っていますね。昔からやってきたからかもしれないけれど、必要なことは時代で変化していくもの。

「小学生の修学旅行先にまで親が付いていって写真を撮影している」といったSNSでの投稿も見かけました。

いつまで子ども扱いをするのかな。
18歳でいきなり大人になるわけではないのにな。

18歳だからといって、いきなり大人になるわけではないのと同じで
18歳になったから選挙に行ってというのもおかしな話ですね。
その前に今回の様に政治が身近に感じられるような授業であったり、そもそも暮らしそのものなんだという認識が持てる機会が必要です。

浦和大学で

早いもので、今日で10月も終わり。今年もあと2ヶ月ですね。

今日は、浦和大学にお邪魔しました。社会学部現代社会学科の学生約40名の後期の授業は、「主権者教育と政治」についてということで、今日は、埼玉県議の井上航さんと多摩市議の岩永ひさかさん、西東京市議の田村ひろゆきさんと私の4名がゲストとして、授業に参加しました。
“自己紹介を10分で”とご連絡を頂いていたのに、すっかり忘れていたのは私だけ。でも、主権者として大切なこと(私が大切にしていること)は、「一人の100歩よりも100人の一歩」(地球環境家・谷口たかひささんが言っていた言葉)であることを伝えました。そして、渋谷ハロウィンに渋谷区の税金が1億円使われることを例に出し、実は政治は身近にあることをお話しました。

余談ですが、事前の質問で議員報酬があがっていたので、それぞれ公表しましたが、白岡市の低さに皆さん驚いていました(^^;)

 その後は、学生6~8名のグループに議員1名が入り、グループワーク。テーマがあるわけではなかったので、議員により話し合ったことは違ったようです。政治に参加することの意義を深められたらなと思い、渋谷ハロウィンについて一人一人から意見をもらったところ、
二分しました。
❶もったいない。税金の使い方として他にある。
②事故防止のためであるなら、仕方がない。

すると一人の学生から「なぜ、渋谷に集まるのか。渋谷だから仕方ないと諦めているのではないか」との発言があり、「渋谷は若者が集まる街だから」「道幅が広い」「路地があってたまりやすい」「メディアがあおっている」などの理由が挙がってきました。また、「その日は、商売にならないからお店を閉めるといった話を聞いた。経済効果もなく迷惑ではないか」といった意見も。

Q・じゃあ、この税金の使い方どうする? 
A・解決策として出てきたのは、「ハロウインが出来ない街にする」
「有料化にする」。

Q・有料化っていくらくらい?
A・13,000円くらいかな。

ここで時間切れ。15分ではここまでが限界でしたが、
「これでいいの?1億の税金の使い方」を一人一人が考えてくれて、それぞれしっかりとして意見を発表してくれました。
 家族や学校、バイト先の人以外の大人と話すことが殆どない大学生と同じで、私も息子と話す以外、現役大学生と話す機会は、殆どありません。それぞれ立場や年代が違う人の意見が聴けることは、お互いにとても有益だったと思います。

 今回、このような機会を与えて下さったのは、主権者教育アドバイザー(総務省)でもある林大介先生です。以前、東洋大学で情報リテラシー講座を担当した時に初めてお会いしましたが、その時はまだ、議員ではありませんでした。
人の縁とは、本当に不思議なものです。立場を変えての再会。
そして、学生と楽しい時間が過ごせました。

一人の100歩(気づき)より、
この授業に参加した40人全員の一歩(気づき)。
その力は大きいことをこれからの人生に役立てて欲しいなと思います。

ありがとうございました


こぼした水

注いでいたサイダーがコップから溢れてしまい慌てている息子を見て
ふと思い出した20年前のファミレスでの光景。
水をこぼしてしまった3歳ぐらいの女の子に対し、頭を叩いた父親と
怒る母親の姿。
女の子は、きっと慣れてしまっているのだと思う。泣いていなかった。


水をこぼしただけで叱られることが当然の環境だと、それがおかしい事だと気づかない。その子が“あれ?”という気持ちを持つ時は、同じことをしても叱られていない子どもを見た時なのだと思う。

制服で夕方の公園に妹を連れてきている中学生の姿も思い出す。なんて面倒見のいい子だろう。当時は、そうとしか思わなかった。

虐待もヤングケラーも、子どもからSOSを出すことは、とても難しいことだと思う。幼ければなおさら、自分に起こっている事が虐待だと気づけない。ヤングケラーは、その子のお蔭で生活が成り立っているとしたら、SOSは出しにくい。

条例制定だけでは、本当の意味での助けにはならない。その先に何をすればいいのか・・・
家庭内で起きている事への支援は非常に難しい。

ビールを注いだ時に“おっとと・・・”と溢れてさせてしまったり。うっかりお皿を割ってしまったり。大人だって、たくさんある。
なのに、なぜ子どもだと叱られるのだろう。大人より未熟なのに。

奇跡のきょうしつ12年の歩み

8月24日。今日は、「奇跡のきょうしつ」12年の歩み~1対1から始まる希望と題した一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワークの講演会に参加しました。前代表理事の白鳥勲さんとの出会いは、3年前、児童養護施設出身者が集うハウスのOPEN記念に参加した時です。

埼玉新聞より

教員40年の経験から白鳥先生が捉えた大きな問題は、「子どもたちの将来の選択が家庭の経済状況で左右されてしまう」ということ。そこで、埼玉県から委託を受け元教員らの支援員と学生ボランティアらで学習支援をスタートしたのが平成22年です。今日は、立ち上げ当時も埼玉県福祉部にいらっしゃった岸田副部長が全国初となった事業について当時の話もしてくださいました。

アスポート学習支援を受けた中学3年生(不登校)の生徒約600名が高校に進学!アスポートがなければ、不登校のままだったかもしれない子ども達です。
12年間の実践で
「自分が大切にされているという実感が自分を大切にし、自分を動かす原動力となること。そして、身近な人を大切にする意識を育てることになる」ことを子ども達から学んだと白鳥先生はお話されていました。

大人達からの温もり、学ぶことで拡がる世界、仲間達との支え合い、自分の役割、モデルとなる真似したい大人の存在で子ども達の人生が大きく変わる。この事業は、単に学習だけでなく子ども達の考えや行動を変える支援にもなっていることがわかります。
子ども達が幸福感を持っている地域は住みやすい街ですともおっしゃっていました。
これからも子ども達を中心にした取組みを共に進めましょう!
講演後、白鳥さんから頂いたありがたい言葉です。

白岡市も中学生・高校生の学習支援、そして今年度から子どもの見守り強化事業もスタートしました。


※こちらをご覧頂くと生活困窮の中にある子ども達のこと、そしてこの事業のことがよくわかります。ぜひ、ご視聴ください。https://www.youtube.com/watch?v=iNp3jLXrv-E

教育委員会点検・評価の目的は

前回のブログで紹介した白岡市教育委員会点検・評価報告書についても、一般質問の中で取り上げました。

これは、毎年1回。学識経験者とされるお二人の方に白岡市の教育行政に関して、評価、意見を頂き報告書としてまとめたものです。議会には口頭での説明はなく、報告として提出されるだけです。

この点検・評価は白岡市の教育行政にとって
とても重要な役割を持っています。

白 岡 市 教 育 委 員 会 点 検 評 価 実 施 要 綱より
報告書3ページより抜粋

要は、この評価を元に改善・見直しを行い、よりよい教育行政にしていくと言うわけです。
 
 しかし、正しく評価されていることが大前提です。

点検・評価報告書20ページより抜粋

 私が再質問したのは、上記の意見についてです。今回の事案を(前回のブログに記載した)ご存じの上で、学識経験者は”深刻な問題は発生していないことを評価する”としたのか?という点です。

教育長は、”教育委員には伝えたが、学識経験者には、伝えたか伝えていないか覚えていない”という様な答弁でした。
これだけの重大な事案を覚えていないのも
いかがなものかと思います。

そして、もう一つ。
議会では取り上げませんでしたが、以下の様な評価もあります。

点検・評価報告書17ページより抜粋

重大事案を知った上で、このような評価をしているとしたら、
大問題。
重大事案を学識経験者に知らせずに評価されたのであれば、
大問題です。
先にも書いたように、この点検・評価の目的は、よりよい教育行政にするためのはずです。

点検・評価項目より

教育相談の充実の前に、未然に防ぐことが最も重要な事だと思います。そのための点検・評価なはずです。
 でも、それが信用に値しない評価であれば、なんの意味もないと私は思います。

http://www.city.shiraoka.lg.jp/secure/10911/R3tennkennkyoukasi-to1.pdf

子どもの日と絵本

5月5日。
今年も前日に慌ててお殿様だけを飾るといった端午の節句を迎えました。でも、毎年欠かさず行っていることはあります。それは、無病息災を願い菖蒲の葉を頭に巻いて入る菖蒲湯です。長すぎてかなり余っていた息子の姿が懐かしい。そして、もう一つ欠かせないのが”くわずにょうぼう”の読み語りでした。

絵本の素晴らしさを教えて下さったのは、”この本大好きの会”代表でもあり、元小学校の教員であった小松崎進先生です。娘が幼稚園の時に”この本大好きの会幸手支部”が立ち上がり、毎月、勉強会に参加していました。そのご縁から白岡東小学校家庭教育学級の講師としてお招きし、絵本の読み語りについて講話をして頂いた事もあります。

 「子どもが何かに悩んだ時、幼い頃に読んだ絵本を読んであげなさい。隣の部屋からでいいのです。子どもはちゃんと聞いていますから。」

不登校だった生徒が学校に行けるようになったという実話と共に紹介くださったこのお話は、特に心に残っています。
 そして、絵本が与える影響は子どもだけでなく、保護者自身にもあるという事を実体験を通して私も知りました。

 あと一つ。先生がよくおっしゃっていた事は、「読み終わった後に感想を聞いてはいけない。子どもはその後も想像の世界を楽しんでいるから。」という事。

「追いかけられるとこが好きだった」と、”くわずにょうぼう”が大好きだった理由を今日、初めて聞きました。
幼稚園時代の息子の気持ちを今日、20歳を迎えた息子から聞く。こんな楽しみも絵本にあることをまた、教えて頂きました。
先生、ありがとうございました。

2020年11月。
小松崎先生がご逝去されたことを最近知りました。
たくさんの子ども達、保護者に読み語りをし絵本の素晴らしさを教えてくださった偉大な先生のご冥福をお祈りいたします。