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こぼした水

注いでいたサイダーがコップから溢れてしまい慌てている息子を見て
ふと思い出した20年前のファミレスでの光景。
水をこぼしてしまった3歳ぐらいの女の子に対し、頭を叩いた父親と
怒る母親の姿。
女の子は、きっと慣れてしまっているのだと思う。泣いていなかった。


水をこぼしただけで叱られることが当然の環境だと、それがおかしい事だと気づかない。その子が“あれ?”という気持ちを持つ時は、同じことをしても叱られていない子どもを見た時なのだと思う。

制服で夕方の公園に妹を連れてきている中学生の姿も思い出す。なんて面倒見のいい子だろう。当時は、そうとしか思わなかった。

虐待もヤングケラーも、子どもからSOSを出すことは、とても難しいことだと思う。幼ければなおさら、自分に起こっている事が虐待だと気づけない。ヤングケラーは、その子のお蔭で生活が成り立っているとしたら、SOSは出しにくい。

条例制定だけでは、本当の意味での助けにはならない。その先に何をすればいいのか・・・
家庭内で起きている事への支援は非常に難しい。

ビールを注いだ時に“おっとと・・・”と溢れてさせてしまったり。うっかりお皿を割ってしまったり。大人だって、たくさんある。
なのに、なぜ子どもだと叱られるのだろう。大人より未熟なのに。

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奇跡のきょうしつ12年の歩み

8月24日。今日は、「奇跡のきょうしつ」12年の歩み~1対1から始まる希望と題した一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワークの講演会に参加しました。前代表理事の白鳥勲さんとの出会いは、3年前、児童養護施設出身者が集うハウスのOPEN記念に参加した時です。

埼玉新聞より

教員40年の経験から白鳥先生が捉えた大きな問題は、「子どもたちの将来の選択が家庭の経済状況で左右されてしまう」ということ。そこで、埼玉県から委託を受け元教員らの支援員と学生ボランティアらで学習支援をスタートしたのが平成22年です。今日は、立ち上げ当時も埼玉県福祉部にいらっしゃった岸田副部長が全国初となった事業について当時の話もしてくださいました。

アスポート学習支援を受けた中学3年生(不登校)の生徒約600名が高校に進学!アスポートがなければ、不登校のままだったかもしれない子ども達です。
12年間の実践で
「自分が大切にされているという実感が自分を大切にし、自分を動かす原動力となること。そして、身近な人を大切にする意識を育てることになる」ことを子ども達から学んだと白鳥先生はお話されていました。

大人達からの温もり、学ぶことで拡がる世界、仲間達との支え合い、自分の役割、モデルとなる真似したい大人の存在で子ども達の人生が大きく変わる。この事業は、単に学習だけでなく子ども達の考えや行動を変える支援にもなっていることがわかります。
子ども達が幸福感を持っている地域は住みやすい街ですともおっしゃっていました。
これからも子ども達を中心にした取組みを共に進めましょう!
講演後、白鳥さんから頂いたありがたい言葉です。

白岡市も中学生・高校生の学習支援、そして今年度から子どもの見守り強化事業もスタートしました。


※こちらをご覧頂くと生活困窮の中にある子ども達のこと、そしてこの事業のことがよくわかります。ぜひ、ご視聴ください。https://www.youtube.com/watch?v=iNp3jLXrv-E

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教育委員会点検・評価の目的は

前回のブログで紹介した白岡市教育委員会点検・評価報告書についても、一般質問の中で取り上げました。

これは、毎年1回。学識経験者とされるお二人の方に白岡市の教育行政に関して、評価、意見を頂き報告書としてまとめたものです。議会には口頭での説明はなく、報告として提出されるだけです。

この点検・評価は白岡市の教育行政にとって
とても重要な役割を持っています。

白 岡 市 教 育 委 員 会 点 検 評 価 実 施 要 綱より
報告書3ページより抜粋

要は、この評価を元に改善・見直しを行い、よりよい教育行政にしていくと言うわけです。
 
 しかし、正しく評価されていることが大前提です。

点検・評価報告書20ページより抜粋

 私が再質問したのは、上記の意見についてです。今回の事案を(前回のブログに記載した)ご存じの上で、学識経験者は”深刻な問題は発生していないことを評価する”としたのか?という点です。

教育長は、”教育委員には伝えたが、学識経験者には、伝えたか伝えていないか覚えていない”という様な答弁でした。
これだけの重大な事案を覚えていないのも
いかがなものかと思います。

そして、もう一つ。
議会では取り上げませんでしたが、以下の様な評価もあります。

点検・評価報告書17ページより抜粋

重大事案を知った上で、このような評価をしているとしたら、
大問題。
重大事案を学識経験者に知らせずに評価されたのであれば、
大問題です。
先にも書いたように、この点検・評価の目的は、よりよい教育行政にするためのはずです。

点検・評価項目より

教育相談の充実の前に、未然に防ぐことが最も重要な事だと思います。そのための点検・評価なはずです。
 でも、それが信用に値しない評価であれば、なんの意味もないと私は思います。

http://www.city.shiraoka.lg.jp/secure/10911/R3tennkennkyoukasi-to1.pdf

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子どもの日と絵本

5月5日。
今年も前日に慌ててお殿様だけを飾るといった端午の節句を迎えました。でも、毎年欠かさず行っていることはあります。それは、無病息災を願い菖蒲の葉を頭に巻いて入る菖蒲湯です。長すぎてかなり余っていた息子の姿が懐かしい。そして、もう一つ欠かせないのが”くわずにょうぼう”の読み語りでした。

絵本の素晴らしさを教えて下さったのは、”この本大好きの会”代表でもあり、元小学校の教員であった小松崎進先生です。娘が幼稚園の時に”この本大好きの会幸手支部”が立ち上がり、毎月、勉強会に参加していました。そのご縁から白岡東小学校家庭教育学級の講師としてお招きし、絵本の読み語りについて講話をして頂いた事もあります。

 「子どもが何かに悩んだ時、幼い頃に読んだ絵本を読んであげなさい。隣の部屋からでいいのです。子どもはちゃんと聞いていますから。」

不登校だった生徒が学校に行けるようになったという実話と共に紹介くださったこのお話は、特に心に残っています。
 そして、絵本が与える影響は子どもだけでなく、保護者自身にもあるという事を実体験を通して私も知りました。

 あと一つ。先生がよくおっしゃっていた事は、「読み終わった後に感想を聞いてはいけない。子どもはその後も想像の世界を楽しんでいるから。」という事。

「追いかけられるとこが好きだった」と、”くわずにょうぼう”が大好きだった理由を今日、初めて聞きました。
幼稚園時代の息子の気持ちを今日、20歳を迎えた息子から聞く。こんな楽しみも絵本にあることをまた、教えて頂きました。
先生、ありがとうございました。

2020年11月。
小松崎先生がご逝去されたことを最近知りました。
たくさんの子ども達、保護者に読み語りをし絵本の素晴らしさを教えてくださった偉大な先生のご冥福をお祈りいたします。

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おハガキありがとうございます

市民の方からご要望を頂くのは、メールやSNSのダイレクトメッセージが多いのですが、今回はおハガキで頂きました。

行政区の問題は3月議会の一般質問で遠藤議員が取り上げましたが、地域において大きな課題の一つです。新白岡地区でも担い手不足問題は、以前からありますが、他にも地域ごとに抱える問題に違いがあることを教えて頂きました。

 また一昨年、一般質問した中学生の自転車通学については、PTAを通してアンケートを採りますという答弁でしたが、実施したのかも確認する必要があります。一般質問でも言いましたが、10キロ近い荷物を持っての登下校。そして、登下校中の不審者事件も指摘した後も起きています。部活動遠征では、自転車利用が可能なのに、通い慣れている通学路の利用は危険だからを理由に許可されない。どう考えても矛盾しています。生徒の健康、防犯を考えていれば、もう自転車通学が始まっていてもおかしくないです。

 それから、”学校の女子トイレに生理用品を”という要望は、生理の貧困という内容で菱沼議員が一般質問をされています。その後、市民の方から他自治体での設置状況がわかる画像と一緒に要望を頂きましたので、その資料と一緒に教育委員会に要望しました。設置は、100円均一のケースで十分ですし、生理用品も高価なものではありません。なぜ、こんな簡単なことも未だに出来ないのでしょうか?

 まだ、安定せず突然、始まってしまうこともある時期です。保健室に用意してあると言っても、男子がいたら恥ずかしい。そんな気持ちになる子もいますし、コロナ渦においては、体調を崩して利用している生徒が陽性の事を考え、保健室に取りに行けないようです。
思春期の女子の体のこと、心のことをもっと真剣に考えて欲しいです。

 今回、頂いたおハガキに差し出し人の記載がなかったため(書き忘れてしまったのでしょう)残念ながら、直接、お礼を申し上げることが出来ません。このブログを読んで下さっているとの事なので、この場をお借りして。
“問題提議頂いた事に関しては、ブログでご報告させて頂きます。ありがとうございました。”

 私一人の目と耳では、全てを把握することは出来ません。
一人より、二人の目と耳で。二人より三人の目と耳で・・・

このように多くの市民の方が声を届けて下さる事、本当にありがたいです。問題に直面しているからこそ、具体的。まさに現場の声を届けて下さり、ありがとうございます。


 

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一人の大人を育てているだけ

自律した大人として、社会生活が送れるようにするのが親としての最終目的という意味だと思います。

「一人の大人を育てているだけ。
父親として、子どもに好かれる必要はない。」
お笑い芸人の田村敦さんと小藪千豊さんの対談の中で小藪さんが言った言葉です。父親としての自分の事は嫌いであっても、友達が多い、仕事場でも必要とされている、社会貢献をしている、健康である…。要は、自立&自律した大人になってくれればいい。父親として子どもに好かれるよりも、そっちの方がずっと大事!という様な話をしていました。

親として子どもにしっかりと教えなければならない事。
たくさんあります。
親は、道義的責任があります。
子どもからしたら”うざい”と思われても。
伝えないと。

嫌われてたくない。との思いが強くなると、大切な事を子どもに伝えられなくなります。

でも、そこで嫌われても伝えるべきことは伝えないとですね。
親から離れていった時の大人になった子ども達の姿を思い描くこと。
そこが一番大切。
私も、大好きな母を大嫌いになった時期もありました。そして、自分が親になってやっと親の気持ちが理解できるようになりました。

唯一、録画してみるのはお笑い番組というぐらい、昔から大好きですが
今回は、また違った意味で録画しておいてよかったと思えるお笑い番組でした。

12月3日。
議会では、子育て世帯への臨時特別給付金5万円を現金給付する補正予算(議案第77号)が上程され可決されました。なお、残り5万円については、現金になるのかクーポンになるのか。国からの通知がまだないので、未定とのことです。



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目標と目的…地域部活動への移行は

今朝、お掃除をしていた時にふと思い出した、中学校時代のお友達の”たこぼー”。私は吹奏楽部でしたが、部員数も少なく、学校の楽器もボロボロ。コンクールで優勝するぞ!ではなく、ゆる~く楽しくがモットーでした。そんな吹部にある日、転校生の”たこぼー”が入部してきました。トランペットもシルバーでピカピカの自前。それだけでも注目👀ものなのに、演奏したら日野皓正並みの腕前。あんなに美しい音色を聴いたのは、初めてでした。

あの時、”なんて酷い部活に来てしまったのか”と たこぼーは 思ったはず。でも、卒業までそんな事は一言も言わずに、下手な私たちと一緒に演奏してくれました。タコボーは、楽しかったのかな?それを今朝、思ったのです。

きっかけは、Twitterで見た音楽の先生の投稿でした。
「私は吹部も合唱コンクールも嫌いだ。勝負が目的の音楽はやりたくない。まして教育という場において。音楽にとって、勝負はあくまで目標の一つであって、目的はもっと別の尊いものである。私は音楽で勝つ方法を教えるために教員になったんじゃない。音楽が人生を豊かにしてくれることを伝えたい。」

   何のための部活動なのか…考えさせられますね。

 さらに、経験のない種目の顧問になる。試合に勝てなければ保護者から抗議を受ける。休みがない…などなど。先生の労働環境から部活動の在り方を考え、地域部活動への移行が検討されていますが

10月8日産経電子版より

新聞報道から見ても課題は多く、全国的に簡単に移行が進みそうにないことがわかります。特に埼玉県では、高校受験において部活動加点があるため、地域部活動になった場合の加点を心配される保護者の声も多いと聞きます。学校部活動が廃止されず、この制度が残る限りその心配はなくならいでしょう。

学習塾のサイトより

白岡市では、モデル事業として委託を受け準備をしていますが、10月初旬、受け皿となる団体の決定。11月始動に向けて、急ピッチで体制づくりが進められていることと思います。


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9月14日は

9月14日。先週の文教厚生常任委員会に引き続き、令和2年度決算について所管の教育、福祉関係について審議後、委員会として認定いたしました。委員長(斎藤信治議員)を除き、5名の委員が質疑をした中から主なものをご報告します。

●いじめ件数→令和元年113件。2年113件。 
いじめ防止対策推進委員会委員会は重大な事案を扱う委員会とされていますが、いじめの重大事案が起きてからでは遅いので、いじめ防止に力を入れて欲しいです。また、年に1回の開催で何ができるのか?といった疑問が残ります。もっと開催すべきといった意見が出されました。

●生活保護の状況は→ 
令和3年9月1日時点で219世帯(288人)
●保護に結びつかなった件数は→
63名の相談があったが保護に至ったのは27世帯。理由としては、収入が減少して不安であると言った方が最も多く、それでは保護に当たらない為、結びつかなかった。

●児童虐待について→
ネグレクト家庭が増加、166件のうち63件はネグレクト。児童相談所一時保護は、4件(乳幼児・未就学児=3名、小学生=1名)である。

●シルバー人材センターは、3つの事業がコロナ禍で開催できていないが、なぜ補助金が満額支給されているのか→
開催できていても補助金額は変わらない(すみません。意味不明で理解できていません)

●命の番人(ゲートキーパー)の人数は→
職員延べ473名が研修を受講済み

●シニア元気アップ教室(マシンを使用したトレーニング)は、コロナ禍で開催出来ていないのに、委託料から390万円が減額されているだけで1300万円が支払われているのは→
委託料は、ほぼ人件費です(そのような契約をしているというこでしょうね)それにしても開催していないのに、1300万円とは。また、390万円の減額理由はわかりませんでした。

●主に各学校で開催されている家庭教育学級の事業において、なぜ会計年度任用職員の給料が発生しているのか→
町ぐるみんしらおかの”我が家のチェックシート(アンケート)”の集計の為に11月と12月に採用している。
町ぐるみんしらおかは、補助金交付を受けている任意団体です。そこのアンケート集計を市が負担??。職員が事務局を担当しているからという答弁でしたが…これも納得は出来ていません。

この他、たくさんの質疑がありました。
決算特別委員会があるともっと深く審議がされますが、白岡市はこの委員会がありません。
私たちの会派(TSUNAGU)は、昨年も決算特別委員会の設置を望みましたが、他会派の賛同が得られませんでした。
研修先で他自治体の方にお話しをすると、この委員会がないことに、とても驚かれます。

でも現状はないので、他の委員会で質疑したいことなどは、その委員会の議員に質疑をお願いして対応しています。

夜は、地域部活動企画委員会の傍聴に行きました。
先日の有識者会議において、日本部活動学会の初代会長であり地域部活動についての先駆者である学習院大学の長沼豊教授にお話を頂いたいう報告がありました。長沼先生は、既に掛川市の地域部活動に関わっておられますし、白岡市に関わって頂けたらと願ってはいましたが、実現できるとは思っていなかったので、夢のようです。
非常にタイトなスケジュール。その中で出来ることは限られてしまいますが、委員の皆さんが非常に真剣に取り組まれており、活発な意見が出されておりました。

昨日も盛りだくさんな一日でした。

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9月定例議会

8月26日(木)。27日間に渡る9月定例議会がスタートしました。
昨年度の決算が主な議案ですが、その他 人事案件2件と条例改正などの議案があります。それぞれ議案ごとに委員会に付託された後、来週から委員会に分かれ審議される予定ですが、昨日は人事案件のみ委員会付託なしで審議されました。

そのうちの一つが教育委員の任命についてです。
任期満了に伴い、新たな委員の任命となるのですが新たなではなく2期目となる方の再任案でした。2期目になるのに、提案理由は経歴のみ。教育委員としての4年間の活動の何が評価され、再任としたのか?が重要であり、それを確認せずに同意することは不可能です。

私たち連合会派からの質疑は(石渡議員、遠藤議員)
①教育委員の役割は ②再任と評価する根拠は ③そもそも評価基準はあるのか ④他の候補も検討したのか ⑤教育委員会が目指すものは(方向性)⑥教育委員会定例会において、議論のすえ修正や変更、不採択になったことはあるのか ⑦旧3村(篠津・大山・日勝)から出す必要性はないのではないかの7つ。

評価基準はなし、再任の方以外の候補の検討はなし。教育委員会定例会において修正などはなく、全て承認。旧3村からの選出はバランスを考えてのことだが今後、検討する。が主な答弁でした。

教育委員とは、教育に関わる重要事項の決定権を持っている非常に重要な方々です。だからこそ、人事については慎重に検討すべきです。

そして、それだけの責務を果たすために、教育委員会に関わる議会や委員会、審議会なども傍聴すべきではないでしょうか?

今後に期待し同意をいたしましたが、教育委員だけではなく”何が評価され選ばれたのか?”は、必要不可欠ですね。
私たち議員に対しても、厳しく市民の方から評価していただきたいと思っています。

そして、初日は美味しい福一さんのお弁当がランチでした。

柔らかくて美味しい福一さんのとんかつは、おすすめです
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言葉をひろう

白岡ニュータウンでは、自治会からのお知らせが視聴できるチャンネルもある独自のケーブルテレビの使用を廃止(維持管理が高額なため)今年から受信方法は個人で自由に選択できるようになり、我が家はJ:comに切り替えました。
 
 朝、たまたま付けていたJ:comチャンネルで視聴した番組「言葉をひろう」。
この日は、2020年4月放送分の再放送。川口市立青木中学校・美術の柳沼美鶴先生を取り上げた番組でした。剃りこみを入れたオールバックに黒のYシャツ、金縁の眼鏡。その風貌だけで興味がわき、ながら視聴のはずが最後まで見入ってしまいました。

どこの中学校にも美術部や美術の授業はあると思いますが、ここの中学校の廊下には、画像の様な彫刻が美術館のように何体も並べられています。日常的に作品に触れることができるようになっているわけですね。

 また、タブレットに映し出された画像を見ながらスケッチしたり、まだGIGAスクールが始まっていない一昨年から既に使用していることにもビックリ。
「生徒に創造する愉しさを味わってもらいたい。美術を好きになってもらいたい」という柳沼先生の気持ちが溢れている廊下や美術室。それに応えるように生徒の作品は、JAG展6年連続入賞!という素晴らしい結果を出しています。

 そして、柳沼先生のインタビューから私がひろった言葉は、「廊下に全生徒の作品を掲示したりすることで、そこを通った生徒の間で自然と会話が生まれる」と言った言葉です。わずかな休み時間の中で作品を鑑賞する気持ちのゆとりを持てる生徒。そして、タブレットを使用しながらも自然に生まれるコミュニケーションの場を作り出している先生。

作品を通して感性を磨くとは当然のように聴く言葉ですが、作品を通して対話によるコミュニケーションが生まれる。その視点を持った美術の先生にとても魅かれました。

そういえば、私の高校時代の倫理社会の先生もサテン地のように光ったブルーのYシャツに赤いネクタイをした強面だけど優しい先生がいました。人は見かけではありませんね。