「地方財政制度の基本と自治体財政運営」(市町村議会議員研修)に参加してきました。秋晴れが続き、美しい琵琶湖を眺めての2泊3日。とても内容が濃く、そして大変勉強になった3日間でした。
コロナ禍において税の減収は免れない。そのような中で地方財政は、大丈夫なのか? 国からの交付税、公債費(借金)、基金(貯金)という3つを中心に、関西学院大学・小西砂千夫教授、兵庫県川西市副市長・松木茂弘氏、北海道環境生活部次長・今井 太志氏の3名の講義を受けました。また、講義の中では自分の自治体の財政状況は、どうなのか?どの数字を追っていけばいいのか?など具体的なワークもありました。
細かなことは、なかなか伝えずらく自分の中でもまだ、消化しきれていない部分がありますので、結論から。
基金(貯金)と負債(借金)の数値から見ると”白岡市の財政は健全”であり、良くも悪くもなく平均という事です。ただ、あくまでも財政状況が健全であるという数値であり、住民のサービスの充実、満足度の高さではありません。備えの為に貯金を多くし、出費を抑えていれば家計は保たれ将来の不安も軽減しますが、日々の生活はどうなのか?という事と同様ですね。
また、来年度においては国からの交付税が減少することはないこと。また、GDPの落ち込みは来年度のみで、その後は回復するとの予想がされていることから、それほど心配する必要はないと。安心できるお話でした。
地方財政法第13条:国の機関が法律又は政令に基づいて新たな事務を行う義務を負う場合においては、国は、そのために要する財源について必要な措置を講じなければならない。(簡単に言うと、国が必要だと決めた事務を地方自治体に任せる時は、必要な財源を地方自治体に交付しなければならない)
国、県、市町村が持つ割合は、それぞれ制度により違いがありますが、地方財政計画に基づいて執行されていることを学びました。
財政が健全であることは勿論、重要ですがそれだけを目標においてしまうと、自治体独自の制度(政策)になかなか手を出せなくなります。白岡市に住んでみたい、住んで良かったと思える街づくりの為には、必要なことの取捨選択ができるトップ、そのために生じる痛みに対する決断。そして、それを市民に伝えることができるトップの重要性を川西市副市長によるアクセルとブレーキの踏み方という講義を通し、学びました。
参加されていた議員さんは、ベテラン議員さんも多く、それでも財政を理解することは難しいとおっしゃっていました。講義での学びだけでなく、全国の議員さんとつながることができるこのような研修はとても貴重ですね。
また、大津までの往復や研修所内etcにおいて、コロナ対策が取られており、新生活様式をあらゆる所で感じた3日間でした。
3名の素晴らしい講師陣による研修は、1番には議員としての知識が拡がったこと。2番目には、”伝えること”のスキルが学べたこと。大きな収穫があった講義でした。
そして今回、学んだことを活かしてこそです。会派での勉強会などを通し、さらに拡げていきたいと思います。
思い切って参加して本当に良かったです。
(👻お化けが怖く、泊まりは遠慮したいのが本音なもので)