白岡ニュータウンでは、自治会からのお知らせが視聴できるチャンネルもある独自のケーブルテレビの使用を廃止(維持管理が高額なため)今年から受信方法は個人で自由に選択できるようになり、我が家はJ:comに切り替えました。
朝、たまたま付けていたJ:comチャンネルで視聴した番組「言葉をひろう」。
この日は、2020年4月放送分の再放送。川口市立青木中学校・美術の柳沼美鶴先生を取り上げた番組でした。剃りこみを入れたオールバックに黒のYシャツ、金縁の眼鏡。その風貌だけで興味がわき、ながら視聴のはずが最後まで見入ってしまいました。
どこの中学校にも美術部や美術の授業はあると思いますが、ここの中学校の廊下には、画像の様な彫刻が美術館のように何体も並べられています。日常的に作品に触れることができるようになっているわけですね。
また、タブレットに映し出された画像を見ながらスケッチしたり、まだGIGAスクールが始まっていない一昨年から既に使用していることにもビックリ。
「生徒に創造する愉しさを味わってもらいたい。美術を好きになってもらいたい」という柳沼先生の気持ちが溢れている廊下や美術室。それに応えるように生徒の作品は、JAG展6年連続入賞!という素晴らしい結果を出しています。
そして、柳沼先生のインタビューから私がひろった言葉は、「廊下に全生徒の作品を掲示したりすることで、そこを通った生徒の間で自然と会話が生まれる」と言った言葉です。わずかな休み時間の中で作品を鑑賞する気持ちのゆとりを持てる生徒。そして、タブレットを使用しながらも自然に生まれるコミュニケーションの場を作り出している先生。
作品を通して感性を磨くとは当然のように聴く言葉ですが、作品を通して対話によるコミュニケーションが生まれる。その視点を持った美術の先生にとても魅かれました。
そういえば、私の高校時代の倫理社会の先生もサテン地のように光ったブルーのYシャツに赤いネクタイをした強面だけど優しい先生がいました。人は見かけではありませんね。