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8月に

 母は、1ヶ月ほど前から頻繁にトイレに行き閉じこもるを繰り返すようになりました。この酷暑の中、長時間トイレに居ることで熱中症が心配なのですが、きっと”お漏らししてしまったら・・・”という不安からなのでしょう。実際に看護と介護をしてくれているのは、義姉で私は、週に一度会いに行ける程度。義姉の心労を考えると本当に申し分けなく、少しでも母のトイレ閉じこもり問題を解決できたらと、訪問介護をされている方に相談してみました。

”トイレに行かせないように等とお母さんの行動を変えようとするのではなく、熱中症にならない様にトイレに冷風機を設置するとか、ネッククーラを付けてからトイレに行くようにするとか環境を整えてあげて”ということと。
昔のアルバムをリビングに置いておくとか、Youtubeで時代劇を見るとか、トイレ以外のことに気持ちが向くようにしてあげるといいですよ。とアドバイスを頂きました。

確かに、母の行動を変えようとするのは、母の行動を否定することになり、かける言葉も否定的になってしまいます。認知症も進んでいるので、頻繁にトイレに行っている事も覚えていないようです。だけど、その時その時は、わかっているので否定的な言葉を言われるのは、嫌なものですよね。
 先週、少しの時間でしたが会いに行った時に早速、アルバムを一緒に見ました。母がOLだった頃の写真から、私たちが赤ちゃんだった時の写真など、たくさん見ました。母は昔を懐かしむというよりは、鮮明に覚えていてその頃の話をしてくれました。アドバイス通り、その時はトイレは頭は消えていたようです。

 また、Youtubeは何かあるかなと探していたところ、「東京フェニックス、近代日本の興隆」という動画を見つけました。江戸時代の映像から始まり、関東大震災や太平洋戦争、そして高齢化社会に立ち向かわなければならない現代の日本までの動画です。

昭和20年代後半かな。多分、母がOLをしていた頃(東京フェニックスより)

母が過ごしてきた時代が写っていたら、今度、母に見せてあげようと思い視聴したけど、江戸時代から現代までの歴史を1時間で振返ることができる素晴らしい動画で見入ってしまいました。

 8月は戦争、原爆と悲しい言葉が並びます。母は、花火の音が苦手というより嫌いです。花火が打ち上げる時の音が戦争という嫌な記憶を蘇らせるからです。工場で働いていた時、逃げ遅れたお友達が空襲で亡くなってしまった話などは、なんども聞きました。そして、今でもその頃の事は忘れていません。そして、必ず言うのは、”二度と戦争を起してはいけない”という言葉です。

 偶然に見つけたこの動画ですが、色々と考えさせられました。
アナウンスの日本語が、おかしい所は多々ありますが、おすすめの動画です。
https://youtu.be/fqQVyVDX7iQ?si=AFaxb4izrAqPKhBi