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AI技術の進歩

ターミネーターと言えば、人口知能(AI)の驚異が描かれた1985年公開、約40年前の大ヒット作品ですね。あの頃は、映画として楽しめていましたが、今、その世界が現実のもとなり、AI技術の進歩も驚くものがあります。

 昨日の午後は、性的搾取やデジタル性暴力にあわれた方のサポートをしているPAPSの理事長・金尻カズナ氏による勉強会でした。

ネットアドバイザーとして活動した当初は、まだガラケーだったので、子ども達が使用するネット環境において、所謂、エロサイトなどの有害情報に触れさせないフィルタリングの啓発を保護者にしていました。しかし、スマホが登場してからは、子ども達は有害情報に触れるだけでなく、自らが裸の画像や動画を発信する側になってしまいました。映画でもR指定があるように、ネットがなかった時代は、大人が触れる情報になかなか子どもが触れることはなかったですね。 
 しかし、ゲーム機でのネット接続や安心を得るために、低年齢からスマホが与えられたことにより、このような情報に簡単に触れることが出来るようになり、また、自らが発信者になってしまう事へのハードルがとても下がっていることを活動の中で感じていました。
知識や経験の少ない、未熟な子ども時代から、そのような世界が普通になっている怖さ。そして、そんな子ども達は”世の中の本当の怖さ”を知らないことが怖いなと・・・。今回のお話を聞いて改めて思いました。

ネットアドバイザーとして、子どもの顔と裸を合成(加工)した画像が学校内で拡散された、学校のトイレで盗撮にあった等の画像や動画に関する相談をいくつも受けました。

AIが進むことにより、守れない時代がやってくる。これは、子どもに限らず全ての人に当てはまることです。AIが発達した今、フェイクだと見破ることが非常に難しくなってきています。さらに、今後、AI技術はさらに発達していきます。
”自分を守る手段はなくなってしまう”。AIの発達にこのような危惧を抱きます。

一方。
AI技術により、素晴らしいこともあります。今回、母の写真をAIにより動画にし、プレゼントしました。このAI技術を提供しているのは、写真復活スタジオ。百聞は一見にしかずです!どんなものかYouTubeチャンネルで視聴してみてください。

 今回、動画にしたのは、母が22歳頃の写真で、父と初めて海にデートに行った時の1枚でした。完成した動画の中には、輝いていた母の姿がありました。出会ったことのない、私の知らない母がいました。苦労の多い人生だったけれど、母はしっかりと自分の人生を歩んできていて、今に辿り着いていることをこの動画で感じ、さらに母を尊重する気持ちが大きくなりました。

認知症が進み、私の知っている母から遠ざかっていく。そんな状況に寂しさを感じていましたが、この動画により母の人生を感じることが出来て、本当に良かったです。母へのプレゼントでしたが、この動画は私へのプレゼントになりました。そして、このような時、AI技術が生まれてよかったと思います。

包丁は料理をするためのものであり、人を傷つけるものではない。
道具の使い方を間違えると大変なことになる。
ネットもそして、AIといった新しい道具も同じ。
使う目的を誤らないことが大切ですね。

ターミーネーターの世界が訪れないように。

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