現在、議会事務局がこもれびの森2階にあることから、図書館を利用することも増えました。本との出会いも必然だなと思うことが多いのですが、今回、パッと目に飛び込んできたのが、相田みつをいのちのことば「育てたように子は育つ」でした。著者は、子育てのバイブルであり、尊敬して止まない佐々木正美先生。
母が他界し半年が過ぎ、最近になって両親のこと、そして自身の子育て中のことを思い返す時間が増えていました。そんな中、出会ったのがこの本です。
大正13年生まれの相田みつをさんが読んだ詩に、佐々木正美氏が解説するようなスタイルですが、最近発行なのかと思いきや、1998年発行とは驚きでした。なぜなら、問題の本質は変っておらず、大切なことも何一つ変っていないからです。そんな前から、警笛を鳴らしていてくれたんだなと思ったのと同時に、時代が変っても子どもを育てる環境がとても大切なことは、何一つ変っていないという事を強く感じました。
今日は、母の新盆で久しぶりに実家に集まります。
悪いことをすればお尻を叩かれ、外に出されました。子どもながらに、理不尽だなと思うこともあったと思います。でも、母を憎んだことは一度もないし、今でも大好きな母です。いくつになっても、抱きしめてくれて、背中をとんとんしてくれました。
”全く、子どもだよな。”と思われるかもしれません。
でも、それを私は全く恥ずかしいと思ったこともないし、他界するまで受け止めてくれた母に感謝しかありません。
そして、こんな甘えん坊な私が自立できたのも、両親のお蔭です。
「まず、子どもたちは、人と自分を信じることができるように、人生の最初に無条件の愛情に恵まれてから、社会の規範を上等の手本を見せられながら、ゆっくりおだやかに教えられるのがいいのだろう。時代や文化の影響を自分の力で上手に自分の力で取捨選択できるように、自分の存在価値を実感できるような子どもにしておいてやればいいと思う。」
(育てたように子は育つの解説より一部抜粋)
オオカミに育てられた人間の子は、オオカミになってしまいました。
育てたように子は育つ。