「箱物行政」は、維持管理や更新の負担が将来の財政を圧迫することになる。要は、将来にツケを回すことになるからよくない!と言われてきました。
やったことで、将来にツケを回す。確かにそうですね。
しかし、【今やらなければならない事をやらずに先送りすること】も、
「将来にツケを回す」こと。
次の選挙を考えれば、市民から反対されるような事はしない方がいい。可もな不可もなくと言ったところでしょうか。
先日、市民の方から「白岡市は元々、水道料金が高いのに、また値上げするのか」と言ったお話がありました。今回の値上げは、埼玉県水の値上げによるものですが、果たして、白岡市は”またの値上げ”であり、この値上げは県内自治体と比較して、本当に高いのでしょうか?
白岡市の水道料金は、平成26年に見直しが行われて以降、今まで改定がされてきませんでした。また、使用料は、特別高いわけではなく、県内でも中位程度です。ただ、基本料金の割合が高いため、使用量によっては割高に感じられることがあり、「高い」という印象につながっているのかもしれません。
また、料金の徴収が下水道料金と一緒なので、そのように感じるのかもしれません。
(因みに下水道料は、令和4年と令和6年の2回に分けて段階的に見直しが行われました)
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今回の埼玉県水の値上げは約21%。これを受け、他の自治体では20%~30%、中には30%を超える改定も見られる中で、白岡市は約14.5%と比較的低い水準に抑えています。
整理して考えると。
【白岡市は、長期にわたり下水道料金の見直しがされずにきた(将来にツケを回した)ため、直近になって、段階的に値上げせざるを得なかった。さらに、ここに来て県水の値上げがあったため、”また値上げ?”という印象になってしまっている。】ということだと思います。
また、下水道使用料の見直しが長期間行われてこなかった自治体では、水道料金の改定と同じ時期に負担の見直しが重なるケースも見られ、県水値上げよりも高い率になっているのものだと考えられます。
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今後、人口は減るのに(使用料も減る)、施設や管の老朽化などの対策、管理維持は不可欠です。水道や下水道は、もともと使用料金でまかなう仕組みですが、今は、税金にも支えられているのが実情です。だからこそ、これから先に負担を先送りしない(ツケを回さない)ためにも、無理のない形で見直しを続けていくことが必要なのは、変わりありません。
【やらないことで、将来にツケをまわす】
これは、47年間見直しがされてこなかった都市計画税も同じですね。
全国の自治体首長の中でも、前彦根市長の和田裕行氏の考え方やお話は、とても参考になります。”やらなかった事に対する責任は誰もとらない”といったお話まで、今回も勉強になりました。
