に投稿

偽情報・誤情報は見抜けるのか?

NetMamが私たちの団体です

ネット利用の啓発活動を行う「NetMam(ネットマム)」という団体を立ち上げ、かれこれ8年ぐらいでしょうか。県内では、所沢市、県外では東京都や栃木県などで講座を開催してきましたが、昨日は、全国で同様の活動をする団体やセキュリティ関連の団体が会員の一般社団法人・Grafsecの研修会でした。
・・・・・・
私は、お化けとか目に見えない不思議なものを信じるタイプで。例えば”あの人どうしているかな?”と思うと、次の日にお会いしたり。
今回の研修会のお話もまさにそんなものを感じました。
真実を知って頂くことの難しを伝えた前回の会派レポートから始まり、先日のPAPSの勉強会、そして今回の基調講演。全てが「情報の真偽」という点で繋がっているんです。

Grafsecは、サイバーセキュリティ推進協議会なので、冒頭の挨拶は、当然ながらサイバー攻撃のお話。犯罪組織の複雑化や身代金の相場は10億円など、現状の報告で、基調講演もそうかな?と思っていたら、今回は、そうではなかったというわけです。
・・・・・・・・・
リテラシーとは・・・。社会全体を向上させるために必要な能力である。そして、メディアリテラシーとは、社会的コミュニケーション能力。だから、自分だけ持っていればいいというものではなく、みんなが持たなくてはならない力。
メディアの特性を知ることから、情報の扱い方など、NHK財団と共同開発した子ども向けカルタを紹介しながら、日本大学の中橋先生が非常にわかりやすく説明くださいました。(カルタの詳細はhttps://steranet.jp/articles/-/2186 ステラネットで)

現実は。
・・・・・・
SNS上では醜い誹謗中傷であふれ、とても”リテラシーを高めることが社会を良くしていく”といった状態ではありません。だからこそ、このような啓発が必要なのですよね。
・・・・・
情報の真偽と言えば、先日、前市議の中村さんのブログに、藤井市政とタイトルにした記事がいくつか投稿されました。例えば「藤井市政の偽装請負行為/ポスター器物損壊」。もし、私がメディアの社員だとしたら、インパクトを与えるために、このようなタイトルにするでしょうね。(実際には、ポスター器物損壊と藤井市政は全く関係ないけれどね)。
さらに、藤井市政の偽装請負行為③:白岡市椎木隆夫副市長に対する是正指導書の内容(7つの違反、うち2つが犯罪)も投稿されています。このタイトルを読む限り、椎木副市長が指導を受けるようなことをしたの???と思いますが。指導書を受け取る時点でのシルバー人材センターの理事長が椎木副市長なだけであって、実際に問題としている偽装請負行為があったのは、ご自身の報酬を勝手にあげていた前理事長の時です。
これに関しては、白岡市シルバー人材センターのHPに詳細が報告されていますので、ご一読頂ければと思います。https://webc.sjc.ne.jp/shiraoka/blockb_pdf/7694/76193

中橋先生は、まとめとして”偽情報・誤情報を見抜く力とは別に
①自分が勝手な解釈をしていないかを疑う力 ②自分が発信したことは、受け手が勝手な解釈をするものだという前提で表現する力 ③勝手な解釈をさせやすいものとしてメディアの構造や特性を捉える力 が必要だとお話されました。

 ”しかし、これなどは序の口で、藤井市政の裏側にはもっと巨悪が・・・(省略します)。”で締め括っている中村さんのブログ。”え?どんな巨悪が・・・???”と私でも思ってしまいます。
中村さんは、市長選出馬を表明されている方ですね。

中橋先生の言葉を借りれば、リテラシーとは「社会を向上させようとする能力」です。白岡市の市政を担う首長には、やはりリテラシーがある方と私は強く思います。

研修の後は、団体の理事と情報交換。子ども家庭庁の話から、子育ての話などで盛り上がり、懇親会もまた、有意義な時間となりました。

ネット社会を生きる為には、やはりメディアリテラシーが必要ですね。

に投稿

AI技術の進歩

ターミネーターと言えば、人口知能(AI)の驚異が描かれた1985年公開、約40年前の大ヒット作品ですね。あの頃は、映画として楽しめていましたが、今、その世界が現実のもとなり、AI技術の進歩も驚くものがあります。

 昨日の午後は、性的搾取やデジタル性暴力にあわれた方のサポートをしているPAPSの理事長・金尻カズナ氏による勉強会でした。

ネットアドバイザーとして活動した当初は、まだガラケーだったので、子ども達が使用するネット環境において、所謂、エロサイトなどの有害情報に触れさせないフィルタリングの啓発を保護者にしていました。しかし、スマホが登場してからは、子ども達は有害情報に触れるだけでなく、自らが裸の画像や動画を発信する側になってしまいました。映画でもR指定があるように、ネットがなかった時代は、大人が触れる情報になかなか子どもが触れることはなかったですね。 
 しかし、ゲーム機でのネット接続や安心を得るために、低年齢からスマホが与えられたことにより、このような情報に簡単に触れることが出来るようになり、また、自らが発信者になってしまう事へのハードルがとても下がっていることを活動の中で感じていました。
知識や経験の少ない、未熟な子ども時代から、そのような世界が普通になっている怖さ。そして、そんな子ども達は”世の中の本当の怖さ”を知らないことが怖いなと・・・。今回のお話を聞いて改めて思いました。

ネットアドバイザーとして、子どもの顔と裸を合成(加工)した画像が学校内で拡散された、学校のトイレで盗撮にあった等の画像や動画に関する相談をいくつも受けました。

AIが進むことにより、守れない時代がやってくる。これは、子どもに限らず全ての人に当てはまることです。AIが発達した今、フェイクだと見破ることが非常に難しくなってきています。さらに、今後、AI技術はさらに発達していきます。
”自分を守る手段はなくなってしまう”。AIの発達にこのような危惧を抱きます。

一方。
AI技術により、素晴らしいこともあります。今回、母の写真をAIにより動画にし、プレゼントしました。このAI技術を提供しているのは、写真復活スタジオ。百聞は一見にしかずです!どんなものかYouTubeチャンネルで視聴してみてください。

 今回、動画にしたのは、母が22歳頃の写真で、父と初めて海にデートに行った時の1枚でした。完成した動画の中には、輝いていた母の姿がありました。出会ったことのない、私の知らない母がいました。苦労の多い人生だったけれど、母はしっかりと自分の人生を歩んできていて、今に辿り着いていることをこの動画で感じ、さらに母を尊重する気持ちが大きくなりました。

認知症が進み、私の知っている母から遠ざかっていく。そんな状況に寂しさを感じていましたが、この動画により母の人生を感じることが出来て、本当に良かったです。母へのプレゼントでしたが、この動画は私へのプレゼントになりました。そして、このような時、AI技術が生まれてよかったと思います。

包丁は料理をするためのものであり、人を傷つけるものではない。
道具の使い方を間違えると大変なことになる。
ネットもそして、AIといった新しい道具も同じ。
使う目的を誤らないことが大切ですね。

ターミーネーターの世界が訪れないように。

に投稿

インサイドヘッド2

 帰省している娘とレイトショーで”インサイドヘッド2”を観ました。思春期は、体の成長と共に、心も大きく成長する時期。そんな思春期の女の子の頭の中の感情が主役のPIXARの映画です。ヨロコビ・カナシミ・ビビリ・ムカムカ・イカリ・・に加え、思春期の女の子にシンパイ・ハズカシ・ダリィー・イイナーの感情が登場することで、混乱・葛藤する日々を描いた作品です。主役となる感情”シンパイ”の声・女優の多部未華子さんは、
「感情はどれも必要不可欠なもので、色んな感情で支え合ったり、乗り越えていったりしながら人生を歩んでいくと思うんです」という言葉で表しています。
また、監督は「自分自身を受け入れることがテーマ・・・ダメなところも含めて、自分を愛すること。 誰しも愛されるために、完璧である必要はないのです。」というメッセージを送っています。

自分のことを振り返ると、それなりに反抗期というものがあり、中学卒業間近の国語の授業では、「反抗期からの卒業」というタイトルで詩を提出したのを覚えています。映画の中でも、反抗的な言葉を親に投げたり、ダリィーが全面に出て、面倒くさい態度をとったりする場面があり、思春期特有の感情の揺れが可愛いアニメキャラクターで表現されています。

今回の感情の主人公シンパイは、必要以上に先のことをシンパイして右往左往。でも、それが思ったような結果にはならない。そう、自分以外の人をコントロールすることは出来ないということ。だから、誰かを変えようとするのではなく、色んな感情と向き合い、そんな自分を受入れていくことが大切。

思春期は、感情の嵐があって当然ですね。成長の証。そんな風に客観的に観ることが出来たのは、この時期の子育てが終わっているからです。渦中にいた時は、こんなに冷静ではなかったな。

アニメだけど、子どもには難しく、むしろ大人向け。
思春期のお子さんで悩んでいる方は、スッキリできるかもです。

 

に投稿

8月に

 母は、1ヶ月ほど前から頻繁にトイレに行き閉じこもるを繰り返すようになりました。この酷暑の中、長時間トイレに居ることで熱中症が心配なのですが、きっと”お漏らししてしまったら・・・”という不安からなのでしょう。実際に看護と介護をしてくれているのは、義姉で私は、週に一度会いに行ける程度。義姉の心労を考えると本当に申し分けなく、少しでも母のトイレ閉じこもり問題を解決できたらと、訪問介護をされている方に相談してみました。

”トイレに行かせないように等とお母さんの行動を変えようとするのではなく、熱中症にならない様にトイレに冷風機を設置するとか、ネッククーラを付けてからトイレに行くようにするとか環境を整えてあげて”ということと。
昔のアルバムをリビングに置いておくとか、Youtubeで時代劇を見るとか、トイレ以外のことに気持ちが向くようにしてあげるといいですよ。とアドバイスを頂きました。

確かに、母の行動を変えようとするのは、母の行動を否定することになり、かける言葉も否定的になってしまいます。認知症も進んでいるので、頻繁にトイレに行っている事も覚えていないようです。だけど、その時その時は、わかっているので否定的な言葉を言われるのは、嫌なものですよね。
 先週、少しの時間でしたが会いに行った時に早速、アルバムを一緒に見ました。母がOLだった頃の写真から、私たちが赤ちゃんだった時の写真など、たくさん見ました。母は昔を懐かしむというよりは、鮮明に覚えていてその頃の話をしてくれました。アドバイス通り、その時はトイレは頭は消えていたようです。

 また、Youtubeは何かあるかなと探していたところ、「東京フェニックス、近代日本の興隆」という動画を見つけました。江戸時代の映像から始まり、関東大震災や太平洋戦争、そして高齢化社会に立ち向かわなければならない現代の日本までの動画です。

昭和20年代後半かな。多分、母がOLをしていた頃(東京フェニックスより)

母が過ごしてきた時代が写っていたら、今度、母に見せてあげようと思い視聴したけど、江戸時代から現代までの歴史を1時間で振返ることができる素晴らしい動画で見入ってしまいました。

 8月は戦争、原爆と悲しい言葉が並びます。母は、花火の音が苦手というより嫌いです。花火が打ち上げる時の音が戦争という嫌な記憶を蘇らせるからです。工場で働いていた時、逃げ遅れたお友達が空襲で亡くなってしまった話などは、なんども聞きました。そして、今でもその頃の事は忘れていません。そして、必ず言うのは、”二度と戦争を起してはいけない”という言葉です。

 偶然に見つけたこの動画ですが、色々と考えさせられました。
アナウンスの日本語が、おかしい所は多々ありますが、おすすめの動画です。
https://youtu.be/fqQVyVDX7iQ?si=AFaxb4izrAqPKhBi

に投稿

進みましょう!!

あれよあれよという間に今日は、8月5日。
8月1日に議会だよりが発行され、そろそろ皆様のお手元に届いている頃だと思いますが、8月8日は9月議会一般質問の通告開始日です。もう?という感じですが、7月27日(土)に開催した連合会派の市政報告会でも、”一般質問初日(9月2日)を狙います”宣言があったように、特に初日の一番を狙うのは、大変そうです。
 まず、今回の市政報告会は、次の日に議会報告会もあるため、参加者が見込めない中での開催となりましたが、思っていた以上の方にご参加頂き、様々な意見交換をすることが出来ました。


特に
サラダボウルは、土地を高く転売している。当初はミニトマトを栽培すると聞いたのに物流倉庫になっている。けしからん!!(みたいな感じ)】


の意見は、私たちの市政報告会でも、さらには、先日(8月3日)に開催された都市計画マスタープランの篠津・西地区の説明会でも参加者から発言がありました。丁寧に説明をしたので、納得頂けたとは思いますが、故意にこのような嘘を流した人がいるって事ですね。
何を目的にし、このような嘘を広めるのでしょうか。
この嘘が白岡市、そして白岡市民のためになるのでしょうか。

先月、発行した連合会派のレポートでは、私は一般質問の内容ではなく、あえて真実を伝えることの難しさを取り上げました。

篠津北東部の不耕作放棄地は、火災など防災面からも危険視され、長年の大きな課題であったことは言うまでもありません。藤井市長が議員だった時、そして遠藤議員も議会で取り上げてきた問題です。
その場所が世界一のイチゴノオカ🍓として生まれ変わる。
未来を生きる人達にとって、こんなに素晴らしいプロジェクトはないと思います。
周辺地域の環境を考える事は勿論のこと。だからこそ、心配なことや要望を伝えて欲しいです。

これからも、まだまだ嘘が出回るでしょう。もし、そのような話を耳にした時には、
”誰から聞いた話しですか?””確かな情報ですか?”と聞いてください。また、市役所や議員に問い合わせてください。

市民の皆さんを悪意ある言動で誘導することは、決して許されることではありません。その情報を流している人の本質を見極めて頂きたいと切に願います。

そう言えば・・・
私たちの市政報告会で、サラダボウルの話をした方は、席に着くなり「今度、市長が交代するんだってな」と発言された方でした。

に投稿

現在バイアス

 選挙が終了してからも、いい意味でも悪い意味でも候補者の話題が尽きないのは、今回の都知事選以外に見たことがありません。殆どテレビを視聴せず、もっぱらネット情報が多い私だから、余計に感じるのかもしれないけど・・・。
 その中の一人。それまで無名だったAIエンジニアの安野たかひろ氏も注目を集め、5位と大躍進でした。投開票を待つ会場を見ても、若者ばかり。そして、その日に4時間にもわたる振返りを行う冷静さ。私とは、舞台は全く違いますが、”選挙”という点では同じ。勝っても負けてもこの振返りが出来る人と出来ない人で今後の人生において、差が出るのだなと感じます。
以下は、安野さんのnoteの画像ですが、8項目についてKPTを行っています。これは一見の価値が大ありです ⇒  https://note.com/annotakahiro24/n/n5c7516dd2437

 また、今回の選挙においては、YouTubeでの配信など様々なコンテンツが今もなお更新されていて、視聴するのが楽しいし、勉強になります。特にReHacQの生配信は、興味深いものばかり。そして、今日、視聴したのは ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=tE31LR7mVkY です。

台所に立ちながら、音声だけで十分楽しめました。成田悠輔氏と石丸伸二氏と安野たかひろ氏の三人の対談の編集動画ですが、成田さんご本人の了承を得て運営しているとの事なので、信頼できる内容ですね。この中で石丸伸二氏が話していた政治家について。政治家とは”目先のことだけではなく、先まで予見し方向性を示せる人”と解釈しました。
 ここで思い出したのが、目の前の利益を優先したくなる心理現象の「現在バイアス(現在志向バイアス)」です。このサイトがとてもわかりやすかったです。https://educe-hd.jp/glossaries/1814

首長が現在バイアス傾向が強かったら、やはり困りますね。

そして、私たち市議は、住民の代表として「今をどうにかして欲しい」という住民の声を行政に届ける役目があります。すぐに実現できるものもあれば、出来ないことも勿論あります。そのような時には、住民と行政とのつなぎ役として、お互いの情報をしっかりと伝え、少しでも納得のいく方向を見いだす。これも議員としての役割です。そして、首長だけでなく議員もまた、後の人のことを考える(先を予見する)ことが必要ですね。
 

 さて、明日27日は、13時30~コミセン2階で、連合会派の市政報告会です。翌日の28日は、午後14時~庁舎4階の議場にて、市議会の報告会があります。どちらも当日、参加OKです!!
ぜひ、いらしてくださいね。

に投稿

・・・ハラ。

 パワハラ、セクハラ、マタハラなど職場におけるハラスメントは、54種類にもあるそうです。7月23日に受けた全議員対象のハラスメントのセミナー後にネットで調べてみて、ちょっと驚きのハラスメントは、不機嫌ハラスメントとエアコンハラスメント😲
我が家なら間違いなく、両方とも存在しているよな・・・って思ってしまいました。

 さて、昨年から取組んでいる白岡市議会の議会改革においてもハラスメントを含めた政治倫理条例の策定に向けて。と言いたい所なのですが、取組事項としてあがったものの、倫理条例が必要かどうかまずは、研究会を立ち上げてからとなってしまっています。

政治倫理条例またはハラスメント条例を策定する自治体が増えている中、白岡市でも必要だと私たち会派では、要求してきましたが、なぜか頑なに”策定したくないの?”と思える議員がいて、スピードを上げて進まないのが現状です。(議会改革の事項は、全会一致が基本なので、一人でも反対がいると却下となってしまうのです)

セミナーでは、三郷市議の女性議員から選挙期間中に有権者から受けたハラスメントについて、質問がありました。女性ならではのハラスメントは、確かにあります。現在、公開されている市議会員名簿の住所は、私は非表記になっていますが、それもそのような理由からです。
また、「住所を非表記にさせて欲しい」と協議を申し入れた議会運営委員会ですら、「どんな事例があるのか?」などプライバシーに関わる質問が男性議員からされたりと、簡単ではありませんでした。

 また、昨年度の文教厚生常任委員会において、委員長が感情的になっている場面があったので、休憩中に「感情的にならず、冷静にお願いします」と伝えたところ、「感情的になってしまうのだから、仕方ないでしょ」と驚きの返しがありました。
その委員長は、11月の市長選に出馬を表明している方ですけどね。

 なぜ、倫理条例が必要なのか?
今も必要だし、そして、これから議員や職員になる方の為にも必要だからです。
今、困ってないから」という言葉を議会改革の会議の中でも何度も聞きましたが、私たち議員の任期は4年です。その後に続く人達の為にも必要なこと。この視点が抜けていることがとても残念ですね。

に投稿

地域公共交通 久喜市を視察

 白岡市地域公共交通のアンケートでは、乗用車が主な移動手段になっている方の割合が高い一方、免許返納に伴い足の確保を望む方からは、循環バスの要望を頂きます。バス路線図でもわかるように、白岡市は「バス空白地帯」。さらに白岡駅から菖蒲まで運行している朝日バスも運転手不足により減便となっています。「高齢化、人口減少、財政負担」を考えた時、白岡市に必要な公共交通は?

ということで、7月16日はお隣の久喜市の公共交通について勉強してきました。一言で言うと「なんて手厚い支援。うらやましい」でした。
民間バスに加え、公共交通としては、循環バス(久喜地区)、デマンド(くきまるは栗橋・鷲宮地区と菖蒲地区)、全域をカバーするふれあいタクシーの三種類が用意されています。

公共交通は、既存の民間バスと競合しないことが大前提にあるため、どうしても市民の要望に添えないことが出てきます。久喜市の場合は、民間バス3社33路線あるので、公共交通の運行を考えるのも逆に大変だなと思います。しかし、今年度末策定予定の久喜市地域公共交通計画においては、輸送資源の総動員による移動手段の確保(スクールバスや企業のバスを含める)や交通結節点での乗り継ぎなど新たな考えを打ち出しています。また、市の負担額と収支率の改善(9月より料金改定)、運転手不足などが課題としてあげられており、街づくりも考えた公共交通の在り方を模索しているのがわかりました。

 今回は、白岡市議としてはなく地方政治改革ネットでの視察でしたので、他自治体の現状を議員や市民の方からも伺うことができました。例えば、吉川市では、市街化調整区域にお住まいの方に2000円のタクシーチケットを補助しているとか。廃止路線復活に対し、数千名の署名が集まったが、再開しても結局は、乗車数が少ない・・・などなど。
 また、民間バス会社に対する補助金を出すのではなく、利用者を増やすための施策をするべきだという意見には多いに賛同いたしました。確かに、運営費補助金をバス会社に出してしまうと利用者の数に関係なく運営出来てしまい、補助金がなくなった時には、利用者は、少なく自主運営が出来ない⇒廃止。となりかねません。
 それから、私が注目したのは、久喜市のふれあいタクシーです。9月に料金改定がされますが、概ね利用者が料金の半額を支払う形で(市の負担上限あり)、無制限に利用できるサービスです。75歳以上の方など条件はありますが、これで年間予算2400万円です。事前登録が必要なので、知らない方もいるかもしれないですし、利用できなかったという方もおられると思うので、今の状況が全てではないです。にしても予算2400万円という金額には驚きでした(安い)

 私は、今までタクシーチケットの助成を要望してきていましたが、久喜市のふれあいタクシーもいいですね。移動手段として、複数の選択肢がある久喜市と白岡市では現状が違うので、このままを白岡市には難しいかもしれません。しかし、循環バスが通っても自宅からバス停までの距離によっては、利用しないというアンケート結果も出ているように、望むのは、やはり自宅の近く。
「行きはいいけど荷物を持ってバス停から帰るのは無理。だからバスが通ったけど、乗らない」と言う話を東伸団地の方から聞いたことがあります。
自宅~目的地~自宅。を叶えられるのはタクシーしかないですね。

民間バス会社の撤退などもある自治体に比べ、白岡市は元々がバスの空白地帯。さらに競合を考えずに済むだけ、公共交通は取組やすいはずです。

今後の白岡市の公共交通を考える上でも、とても勉強になった視察でした。

に投稿

中学校教科用図書の採択

 7月11日の教育委員会定例会では、令和7年度に使用する中学校の教科書採択について、各委員から意見が述べられました。学校で使用する教科書については、白岡市単独で決定するものではなく、第23区採択地区として、白岡市、蓮田市、幸手市、宮代町の3市1町の協議会において、決定されます。詳しくは、埼玉県HP https://www.pref.saitama.lg.jp/f2214/902-2009128-94.html に掲載されていますが、令和6年度までの中学の採択教科書は↓ です。

 4名の教育委員は、事前に全ての教科書に目を通しており、(かなりの時間がかかりますね)各々の感想や意見が交わされました。傍聴した私は、教科書を見ていないので内容については、わかりませんが一人の委員が「5キロという重さ」について、発言されていました。ページ数の増加(中学生:平成14年2,711ページ。平成28年では、4,182ページと増えています。)副読本の増加により、昔に比べ登下校の負担はかなりのものです。今は置き勉は、OKのようですが、それでも肩への負担は大きいと思います。

本採択は、自治体ごとに教科書を決定した後、7月16日に行われる3市1町の協議会において、決定予定です。

 そう言えば、教科書や授業料って無償ですね。校舎の維持費や備品なども含め教育には、どれだけの税金が使われているのか調べてみました。少し古いデータになりますが、小学生一人につき約84万円(年)中学生一人につき約96万円)。全日制の公立高校だと約90万円とすると、12年間で約1,000万円以上の税金が使われています。こうして改めて数字にしてみると、学びの保障のために使われている税金は大きいですね。

  では、教科書っていくらするのかな?と調べてみたところ、とても廉価。例えば小学校1年生の書写は158円。他の教科書7冊を合計しても約2,500円です。教科書の発行に関してはも少子化、経費の増大などに伴い課題も多いようです。
※詳しくはhttps://www.textbook.or.jp/publications/data/18tb_issue.pdf 「教科書発行の現状と課題」。一般社団法人教科書協会のHPに掲載されています。

 3市1町で採択を決めることから、市議会において教科書採択を取り上げることは、珍しいと思いますが、昨年、中村ただし議員(前)が一般質問で取り上げていました。「新しい歴史を作る会の教科書」を使うべきだという内容で、その教科書の一部を読み上げたのを覚えています。


そういえば・・・。
中村ただし氏に議員時代のことで、お聞きしたいことがあって、お電話したのですが。留守電に残しても折り返しが頂けなかったので、日を改めてお電話したところ、「この電話はおつなぎ出来ません」😮😮
聞き間違いか?と思い、もう一度、かけても同じ。
まさか着信拒否?????

まさかね。

7月16日に行われる3市1町の協議会の詳細は、https://www.city.shiraoka.lg.jp/material/files/group/30/dai2kaisaiosirase.pdf
傍聴可能です。


に投稿

地域クラブ活動・受益者負担は

東京新聞WEB(2023年3月)より
・・・・・・・ 実践研究段階での費用は県などの補助金を充て生徒の負担はゼロだが、補助金がない状態で土日祝の地域移行を全面実施すると、市の試算では「生徒1人あたり月額4500~5000円の負担になる」と出た。生徒や保護者からは「高額だと厳しい」との声も聞かれるといい、市の担当者は「生徒の負担は1500円が限度では。補助がないと非常に難しい」と語る。・・・・・・・・・・・・

 今年度11月からの受益者負担開始に伴い、今夜の地域クラブ活動運営協議会では、受益者負担額について議論が交わされました。部活動の地域移行に関しては、白岡市は先進自治体として全国から注目を集めている事業であり、また、私も立ち上げ当初から注視してきたので、毎回、傍聴するようにしています。
 
 今日は、地域クラブ活動の運営費のどこまで保護者が負担するかが、主な議題でした。
例として、①指導料のみ 1,712円/月 ②指導料+交通費 2,005円/月 ③指導料+交通費+アプリ(ケガなどの保険代含む) ④指導料+交通費+アプリ+消耗品 ⑤指導料+交通費+アプリ+消耗品+人件費 何番目までを保護者が負担するのが妥当か・・・。
 また、交通費は市内も市外も一律1000円は、再検討が必要との意見が出ましたが、市内で1回につき1000円は、やはり高すぎると思います。
 さらに言えば、アプリと保険料がなぜ、一緒に考えられているのか。また、アプリではなくLINE では運用できないのか。そもそも月にかかる内訳の一般管理費については、なんの説明もなく、なんの費用なのか全くわからない。運営人件費は別にあるのに、いったいなんの費用なのか。この様な質問はなく、疑問が残りました。
 また、令和6年度4月の実績のバランスシートを見ても、実績の47%が指導料(交通費含む)。運営スタッフ人件費(23%)と通信費、印刷費5%、意味不明な一般管理費(9%)と事業者に委託しているから発生しているお金が38%もあるのです。
地域クラブ活動専用のパソコンリースやホームページ改修費も昨年度の見積もりには入っていましたが、それはどうなったのか。
未だにホームページには、地域クラブ活動専用ページの開設もありませんね。
 さらに、前回の協議会では、【今年1月から開始予定の硬式テニス。ラケットを多数購入したのに、練習日の前日の案内だった為、生徒が集まらなかった】と驚きの発言もありました。
え? ただただ生徒が集まらなかったから、スタート出来なかったと聞いていたのですが・・・。
そりゃあ、前日に案内されたら集まるわけないですよ。これで運営がしっかりとしているとは、私は思えません。

保護者に理解を得ることが難しいのがわかっているのですから、必要最小限の経費で抑えられるように、そして持続可能な地域クラブ活動になるように、令和6年2月議会の一般質問でも提案した事業委託ではなく、市の直営で行うべきだと思います。どちらにしても、①~⑤のどれを選択しても公費(市の財源)が必要なことに変わりはなく、その公費が毎年、予算化され議会で可決される保障はないわけです。市が直営で行えば、指導料+交通費+保険代+連絡用アプリ以外の費用を抑えることができるわけですから。実現可能な道に早く方向転換すべきというのが私の考えです。
・・・

 そして、この受益者負担を考える時に思い出すのは(以前もブログに書いたかな)「夫は、土日も部活。子どもが生まれても家族で過ごす時間が殆どなくて、悲しい」と言ったママからの相談です。家族を犠牲にして、尚且つ、ほぼ無給。
「受益者負担は保護者の同意がなかなか得られない」それは、そうでしょう。今まで無料だったのものが地域クラブ活動になると費用が発生してしまうわけですから。
でも、なぜ無料で部活ができているのか?そして、もし、ご自身の配偶者が稼ぎにもならない部活動の為に家族との時間が取れないとしたら?
特に乳幼児がいたら、手伝っても欲しいし、家族との時間を大切にして欲しい。家族との思い出を作って欲しいと。私なら思います。教員の善意で成り立っている部活動。私たち保護者は、まずはそのことをしっかりと考えるべきだと思います。

今日は、受益者負担額を決定し、夏休み前に保護者へ通知の予定でしたが、検討時間の不足により8月にも協議会を開催し、さらに検討を重ねることになりました。

東京新聞WEBより