に投稿

こぼした水

注いでいたサイダーがコップから溢れてしまい慌てている息子を見て
ふと思い出した20年前のファミレスでの光景。
水をこぼしてしまった3歳ぐらいの女の子に対し、頭を叩いた父親と
怒る母親の姿。
女の子は、きっと慣れてしまっているのだと思う。泣いていなかった。


水をこぼしただけで叱られることが当然の環境だと、それがおかしい事だと気づかない。その子が“あれ?”という気持ちを持つ時は、同じことをしても叱られていない子どもを見た時なのだと思う。

制服で夕方の公園に妹を連れてきている中学生の姿も思い出す。なんて面倒見のいい子だろう。当時は、そうとしか思わなかった。

虐待もヤングケラーも、子どもからSOSを出すことは、とても難しいことだと思う。幼ければなおさら、自分に起こっている事が虐待だと気づけない。ヤングケラーは、その子のお蔭で生活が成り立っているとしたら、SOSは出しにくい。

条例制定だけでは、本当の意味での助けにはならない。その先に何をすればいいのか・・・
家庭内で起きている事への支援は非常に難しい。

ビールを注いだ時に“おっとと・・・”と溢れてさせてしまったり。うっかりお皿を割ってしまったり。大人だって、たくさんある。
なのに、なぜ子どもだと叱られるのだろう。大人より未熟なのに。

に投稿

学校は誰のためにあるのか

 6月2日に定例議会開会となり、私は「学校教育とはなにか」を大きなテーマに、いじめや不登校、教員による不適切指導などについて一般質問をしました。

「学校はなんの為にあるのか?」その質問に
教育長は「子ども達のためにある」と答弁しました。

それなら、度重なる私の質問に対し「個別事案なのでお答えできません」と逃げるのではなく、しっかりと向き合って欲しかった。

今定例会で配布された令和3年度白岡市教育委員会の点検・評価報告書には、「市民に開かれた教育委員会の推進を図り、市民の皆様への説明責任を果たすため・・・」という一文があります。http://www.city.shiraoka.lg.jp/secure/10911/R3tennkennhyoukahonnbunn.pdf

私は、市民の方から選んで頂いた議員であり、議員は市民の代表です。「お答えできません」と答弁を拒否すると言うことは、市民の皆様への説明責任を放棄した行為です。

今回の一般質問は、昨年から相談を受けていた事を公にし、「このままでいいの?」と市民の方々に一緒に考えてもらうためです。そして、白岡市の教育行政の抜本的見直しを求めたいからです。

保護者からの相談は、教員の不適切指導により不登校になり、摂食障害、睡眠障害などを発症してしまったお子さんのことです。助けて欲しいと何度、訴えても不登校の原因すら理解してもらえず、挙げ句の果てに保護者との面談中にその教員は職員室で自傷行為をし、止めに入った市職員は血だらけになり、警察騒ぎになりました。

安心安全でなければならない学校で、このような事件を起こし、さらに児童生徒を不登校にさせている教員が、今年度もその学校に在籍し担任を持っているのです。

もし、児童生徒の前で刃物を振り回したらどうするのか?

学校に行けなくなってしまった児童生徒は、一人ではなく、年度末には「その教員を来年度、担任にしないで欲しい」との要望が他保護者からも届いているのにです。ましてや、被害児童生徒の保護者には「規則だから異動させられない」と嘘までついたのです。

「保護者に嘘をついてまで、その教員を守る理由はなんですか?
誰のための判断で、誰のためになったのですか?そして今でもその判断が正しかったと思っていますか?3,911人の児童生徒の前で話すつもりで答弁を」と教育長に求めましたが、個別事案なので・・・と答弁されませんでした。

第三者委員会の設置を要望しても、「全国で事例がない。この件は第三者委員会には、なじまない」との答弁。本当ですか?事例がありませんか?なければ白岡市が一番に設置すればいいじゃないですか。

「学校はなんの為にあるのか?」その質問に
「子ども達のためにある」と答弁しておきながら。
議場でも守ったのは、教員でした。

被害児童生徒の保護者は勇気を持って、傍聴にいらっしゃっていました。被害児童生徒も保護者も事を大きくして、長引かせたいなんて思っていません。一日も早く日常を取り戻したいと願っているのですから。
でも、この件を議場で取り上げなければならない状況を作ったのは教育委員会であり、学校です。逃げずに少しでも誠意を見せて欲しかったです。


「教員の言動や行動で心が潰されてしまう子ども達を救って欲しい。
保身ではなく、子ども達の今と未来を考えて欲しい。
被害児童を守らず、なぜ教員を守るの?
大人なら子どもを守るべきで、子どもに大人を守らせるな!
教育長、私が言っていることは間違っていますか?」と
最後に教育長に質問をしました。

私が言っていることは、間違っていますか?
傷ついた児童生徒は誰が守ってあげるのですか?
学校は誰のためにあるのですか?

に投稿

私の一般質問は

ブログ更新が滞ってしまい、久しぶりになってしまいました。
 さて、今議会の私の一般質問は、働く保護者の方々からの切実な思いを届けるため「学童保育全般について」取り上げました。

 現在、市内には11カ所の学童保育所がありシダックス(株)が指定管理を受け運営しています。今年1月には、西小内の学童保育所が新たに開所し来年度は、南小内に新設を予定しています。対策をしていないのではなく、現状に追いついていないのです。
それだけ、働く女性が増えているのですね。
そして、課題はいつも
増設して利用者が減少した時には、建物はどうするのか?です。

 しかし、待機児童問題も含め、保育課と教育委員会(学校)との連携で解決できること、前進できることがあるのです。例えば、余裕教室の利活用です。

国では、1993年から学校の余裕教室(空き教室)の有効活用の促進を始め、2014年には、学校施設の徹底活用の実施促進の方針を打ち出しています。自治体によっては、余裕教室を学童保育所としてだけでなく、地域住民のコミュニティの場として活用している例もあります。また、余裕教室ガイドラインを作成し、積極的な活用に乗り出している自治体も少なくありません。

現在、待機児童が出ている白岡東小学校では、残念ながら余裕教室がないとの答弁でしたが、特別教室はあります。せめて、長い夏期休暇時だけでも使用させてもらえないものか。朝から夜まで、小学生を一人で留守番させる事を心配しない保護者はいないでしょう。申請してもどうせ駄目だからと諦めている潜在的待機もいます。積極的利活用をするべきです。

コロナ渦の対応も学校との連携が求められてきました。2年前、休校措置がとられた時は、学童保育所側からは、せめて体育館を使用させて頂きたいとの声がありましたが、答弁から体育館の使用を認めていない学校があったことがわかりました。
学校によって対応が違うのは、校長先生の判断だからですね。
  いいのでしょうか?それで。
同じ市内の子ども達なのに、そしてその学校に通っている子どもたちなのに。
国からは、学童保育所密回避のために教室活用の通達さえ出ており、実際に教室を利用し、教員も支援に入った自治体もありました。
 なぜ、白岡市は出来なかったのでしょうか。

 また、徹底した感染予防が求められてきたのは、学童保育所も同様です。しかし、体調不良になっても学童保育所内には静養できるスペースがなく、保護者の迎えがあるまでの間、他の児童達と同じ場所にいます。感染症であれば、他の児童との隔離が必要な中、それでいいのでしょうか。パーテーションで区切り、お布団に寝かせてあげる事ぐらいできないのか?
学校の保健室の使用はできないのか?

このように保育課と教育委員会の連携で解決できる課題ばかりです。

入所に関して、今年は不服審査の申し立てもありました。

放課後の児童の安心した居場所として。
 そして、保護者が安心して働けるように課題を課題のままにせず、縦割りを解消し、しっかりと連携して欲しいです。

に投稿

エネルギー満タン

 今朝、ポストを開けると市民の方からお便りが届いていました。先日、新聞に折り込んだ市政レポート裏面、私の一般質問に対しての労いの言葉、励ましの言葉が綴られておりました。

ありがたいです。
心から。


質問の趣旨をご理解頂けて、さらにお手紙まで届けてくださる、その気持ちが本当に嬉しいです。

 昨年9月から始めた補助金に関しての質問について、私が問題提議した内容ではなく、野々口が”補助金を減らそうとしている”、”団体を潰そうとしている”と事実をねじ曲げた形で噂を流されたり、”補助金については追求しない方がいい”と言われたこともありました。

議員って、なんのためにいるのでしょう。
皆さんが求める議員は、どんな議員ですか?

私は、私の足を引っ張ろうとする方達の機嫌をとるために議員をしているわけではありません。なので、”おかしいよね!”と思うことは、これからも問題として取り上げていきますし、”こうしたら どうかしら?”という提案もしていきます。

 励ましの言葉が私のエネルギーとなり、強い気持ちを持たせてくれます。そして、私に1票を投じてくださった方々、活動に賛同して応援してくださる方。私の原動力は、やはり市民の方々です。
エネルギー満タン。

ありがとうございます。

に投稿

9月定例議会 閉会

9月21日。9月定例議会は全ての議案が可決、認定され閉会いたしました。その後、令和4年度予算編成に関わる16項目の要望を市長に提出しました。

9月より、細井ただし議員が会派WAKABAに入りましたので、連合会派は6名となりました

《全体を貫く方針》
・人命、安全性確保を最優先すること
・内部管理経費よりも市民生活直結事業を優先すること・判断に迷った
時は、重要度よりも緊急度を優先すること
・資産として残らない消耗品的な費用や急を要さない費用は、極力削減
すること
・コストをかけずに運用でカバーできる方法を模索すること
・目標を立て、スピード感を持って対応すること

●要望●
1 公共交通について                              のり合い交通を市民の移動を保証する重要なサービスと考え、より利用が便利になる待合場所などシステムを補完する機能を検討すること。また、既存の公共交通のルートの再検討や連携など、さらには効率的利用の普及などに取組むこと

2 心のケアについて
保育と教育の切れ目のない子育て施策

3 荒廃農地の解消について
4 委託事業全般の見直し
5 通学バス事業の見直し(他の活用も検討)
6 健康寿命延伸の具体策を検討
7 不登校児童生徒へのサポート強化
  学校以外の選択肢、オンライン学習
8 出張窓口の開設を検討すること
  来庁することが困難で行政サービス が受けられない市民の為に、 
  地域ごとに定期的に窓口を開設する(集会所などを利用し、月1回
  でも)
9 通学路安全対策強化をすること
10 情報発信強化をすることSNSの活用(市民への情報発信・戦略的な
市外へのPR)広報しらおかは、配布直前の情報が掲載できる
タブロイド版の検討
11 審議会や委員会は、責務が果たせる市民を選出にすること
12 担当部署の壁をなくし、職員のアイディアを積極的に採用すること
13 補助金の交付は、規則・要綱に従い適正に行うことまた必ず検証を
行うこと
14 会計処理を適正に行うこと
15 同様の発信をしている商工会・観光協会は一本化し、
ココシル白岡は廃止すること
16 ごみゼロ運動で配布する軍手ごみ袋は廃止すること

以上、16項目を要望しました。

 さて、令和2年度決算は賛成多数で認定されましたが、私は賛成しませんでした。その理由については、次回のブログで。


に投稿

コロナでプラごみの需要増加

海洋プラスチックごみ、地球温暖化などの課題への取組として、日本では2020年7月にスーパーのビニール袋が有料化され最近では、マイバックを利用されている方も多くなりましたね。アンケート調査では、おおむね理解を得ているようですが、その反面手提げ式のビニール袋が売れていると言った矛盾も生まれているようです。確かにごみ捨ての際にスーパーの袋は便利だったので、全くないというのは不便ですね。

ゼネラルリサーチによる調査結果

 そして、コロナ禍においてはテイクアウトなどで使い捨てプラスチック容器の需要が急激に増えており、消費者レベルでできることだけではなく、企業側がプラごみを減らす必要がある事などが”bigissue-online”に掲載されています。
https://bigissue-online.jp/archives/1077796698.html


災害時用を考えれば水のペットボトルは不可欠ですし、新しい生活様式を考えれば確かに使い捨て容器のプラごみは、今後さらに増加するだろうと予測ができます。スーパーの袋だけではなく私たちの生活は驚くほどにプラスチック用品で囲まれていますね。クリアファイル、お菓子の袋、ペットボトル、お醤油さし、チューブのからし、パソコン、写真たて…など
今、机の上にあるものだけでもこれだけあります。
スーパーのビニール袋だけで問題は解決しないけれど、意識することでそれ以外のプラスチック製品も削減ができれば、効果が見込めますね。




に投稿

地方財政研修会

「地方財政制度の基本と自治体財政運営」(市町村議会議員研修)に参加してきました。秋晴れが続き、美しい琵琶湖を眺めての2泊3日。とても内容が濃く、そして大変勉強になった3日間でした。

コロナ禍において税の減収は免れない。そのような中で地方財政は、大丈夫なのか? 国からの交付税、公債費(借金)、基金(貯金)という3つを中心に、関西学院大学・小西砂千夫教授、兵庫県川西市副市長・松木茂弘氏、北海道環境生活部次長・今井 太志氏の3名の講義を受けました。また、講義の中では自分の自治体の財政状況は、どうなのか?どの数字を追っていけばいいのか?など具体的なワークもありました。

細かなことは、なかなか伝えずらく自分の中でもまだ、消化しきれていない部分がありますので、結論から。

基金(貯金)と負債(借金)の数値から見ると”白岡市の財政は健全”であり、良くも悪くもなく平均という事です。ただ、あくまでも財政状況が健全であるという数値であり、住民のサービスの充実、満足度の高さではありません。備えの為に貯金を多くし、出費を抑えていれば家計は保たれ将来の不安も軽減しますが、日々の生活はどうなのか?という事と同様ですね。

また、来年度においては国からの交付税が減少することはないこと。また、GDPの落ち込みは来年度のみで、その後は回復するとの予想がされていることから、それほど心配する必要はないと。安心できるお話でした。

地方財政法第13条:国の機関が法律又は政令に基づいて新たな事務を行う義務を負う場合においては、国は、そのために要する財源について必要な措置を講じなければならない。(簡単に言うと、国が必要だと決めた事務を地方自治体に任せる時は、必要な財源を地方自治体に交付しなければならない)

国、県、市町村が持つ割合は、それぞれ制度により違いがありますが、地方財政計画に基づいて執行されていることを学びました。

財政が健全であることは勿論、重要ですがそれだけを目標においてしまうと、自治体独自の制度(政策)になかなか手を出せなくなります。白岡市に住んでみたい、住んで良かったと思える街づくりの為には、必要なことの取捨選択ができるトップ、そのために生じる痛みに対する決断。そして、それを市民に伝えることができるトップの重要性を川西市副市長によるアクセルとブレーキの踏み方という講義を通し、学びました。

参加されていた議員さんは、ベテラン議員さんも多く、それでも財政を理解することは難しいとおっしゃっていました。講義での学びだけでなく、全国の議員さんとつながることができるこのような研修はとても貴重ですね。

また、大津までの往復や研修所内etcにおいて、コロナ対策が取られており、新生活様式をあらゆる所で感じた3日間でした。

3名の素晴らしい講師陣による研修は、1番には議員としての知識が拡がったこと。2番目には、”伝えること”のスキルが学べたこと。大きな収穫があった講義でした。

そして今回、学んだことを活かしてこそです。会派での勉強会などを通し、さらに拡げていきたいと思います。

思い切って参加して本当に良かったです。

(👻お化けが怖く、泊まりは遠慮したいのが本音なもので)

に投稿

会期延長して審議したこと❸(懲罰動議)

9月24日。議長不信任が採択された後に審議されたのは、【議長不信任決議を出した5人に対する懲罰動議】でした。議員に対する懲罰は、全国の事例を見ても、議場で暴言を吐いたなど、事実として立証することができる事案が対象になっています。今回、私たち5名に対する懲罰動議は、議長不信任決議を出したことが議会の品位を貶めたこと、議会軽視であるといったことが理由だったようです。

懲罰委員会が急遽設置され7名の委員がくじ引きで決定。議長と同じ会派の中村議員、中川議員、松本議員3名の発議者が委員から質問を受けたのち、交代で私たち5人が入室し、説明を終えてから委員の質問を受けました。

5人に共通していたことは、何が罪になるのか全く分からないということです。議長に不信任を出すことが罪になるのであれば、それはもう民主主義の崩壊です。これは違法でもなければ、権利の行使です。辞職を求めたわけでもなく、辞職を求められるものでもありません。一つ前のブログでも書いたように”議長にふさわしくない”という事を審議してください”と発議しただけなのです。そして、その結果、採択されたのに私たちは懲罰委員会にかけられました。このような理由で懲罰動議が出されたのは、きっと全国でも初めてで前代未聞のことだと思います。

一人一人弁明することが出来たので、私は以下のように説明をいたしました。”市議会議員は住民から選ばれた代表であり、その議員を除名することまで出来る懲罰を与えるのであれば、委員の皆さんはそれだけの事実を提案者から、見つけることが出来ましたか? それをよく考えてください。市議会議員として責任を持って私は発議しました。”と弁明ではなく、説明をしました。

議員を除名させられるほどの罰を与えらえる罪を私たちは犯したのでしょうか?本来、簡単には出せない非常に重い動議なのです。

数時間に渡る審議の後、採決が行われ動議に賛成したのは、渡辺議員、中山議員の2名。反対は藤井議員、山崎議員、細井議員、関口議員の4名で懲罰動議は”否決”されました。

前のブログに書いた通り、私は葬儀場建設問題について考えることがあったので不信任決議に賛同したわけで、この問題に一緒に携わってきた議員2名から”懲罰を与えてください”と下されたのは、非常に残念でありショックでした。

休憩をはさみ本会議が再開されたのは21時。本会議での結果は【不採択】。私たち5名は罰を科されることはないとなりました。

議長不信任決議を出すのは違法である。公人には肖像権はない。発議した議員が発言した内容です。それが正しいことなのか?間違っていることなのか?それを判断できるだけの知識を身に着けることが白岡市議会の品位を上げることになるのだと思います。

市民から選ばれた議員は、誰のために なんのために仕事をするのか。なんのために市議になったのか。市民の代表である自覚と責任を今後もしっかりと持ち、目的を見失わずに活動していこうと思います。

に投稿

会期延長して審議したこと❷ (議長不信任決議)

すみません、長くなります。

9月24日は、議長不信任決議の審議から始まりました。国会では、内閣や議長、委員長に対しよく出されているので、ご存じの方も多いと思います。簡単に言うと”信頼できないあなたの元では、これ以上審議はできません。みなさんどうですか?”という事を問うわけです。国会では、与党に否決されるので採択されることはありませんが、地方議会において議長不信任議決が可決されている例はいくつもあります。また、”信頼できない方の元、審議ができません”と言っていることなので、この不信任決議が提出された時には、本来であれば出された日の一番初めに審議されなければいけないものになります。しかし、白岡市議会では、議案上程された23日には行われず、24日に行われました。

結果。東京新聞、朝日新聞の朝刊(9月25日)に掲載された通り、 議長不信任決議は【採択】されました。 採択されても、この議決は議長としてふさわしいかどうか?を問うだけで、その後、議長を退任するかどうかは個人のモラル。判断になります。

議提案として提出したのは遠藤誠議員で、賛同者として石原議員、斎藤議員、加藤議員、野々口の4名が名を連ねました。

遠藤議員は「議長として中立公平な立場を守るために会派に属することはせず、また行政事業の執行に関わるような農業委員や白岡中付近開発の審議会の会長などは退くべきだ。会派を離脱した議長は藤井議員しかいないが、”それ以外は離脱していなかったからいい”ではなく、倫理的な観点から考えるべきだ。また写真の無断使用、それに抗議すると対応を拒否された。というような主旨の説明をされました。

質疑&答弁が繰り返されたのち、討論に入り反対討論とし松本・中村議員(議長と同会派)がたち、主に「会派を離脱していない議長ばかりである」「白岡市をしらおかと記載されている議案を通すわけにはいかない」「議長不信任は憲法違反である」といった主張をされました。

私たちは賛成討論に3名がたち、石原議員からは「議長名で出したリーフレットは、その内容があたかも市議会の総意であるとの印象を与え、市民を誘導するものだ」(朝日新聞より)

斎藤議員からは「議会だよりを発行する委員会の委員長として一番注意することは、人物が写った写真の使用である。それは、無断で使用すれば肖像権の侵害になるからである。議長ともあろう人が、それを知らないのか。未だに謝罪もなく説明もない。あの写真を見た人は、斎藤が井上さんを応援しているのだと勘違いをする」といった趣旨の討論をしました。

 そして、私は1年以上関わってきた葬儀場問題を取り上げ、なぜ不信任なのかを訴えました。長いですが原稿を☟ (当日、変更した箇所あり)

—————————————– 議長不信任案の賛成討論を行います。井上日出巳議長のリーフレットには、“葬祭場建設を一旦、見直します”と書かれていますが、市議会でいつ審議しこの様な決定がされたのでしょうか。市議会の代表である議長名で市民に配布したということは、市議会の総意ということになります。しかし、審議されていない内容について、市議会議員の一人として、この言葉に責任を持つことは出来ません。  また、小島卓市長は、これまで繰り返し“違法でない限り葬儀場建設は止められない”と言ってきましたが、このリーフレットをみた市民からは“なんだ、市長判断で建設の見直しが出来るにも関わらず、法的に無理だと言ってきたのか。”と小島市長に対する不信の声が届いています。井上議長は葬儀場建設の見直しができると言っていて。小島市長は今まで“出来ない”と一貫して言ってこられました。出来るがやらないのか?それとも法的に出来ないことなのか?

この葬儀場建設問題は1年以上が経過しています。これまで住民が必死に行ってきた活動は、いったいなんだったのでしょうか。

一旦、見直します。という言葉に大きな期待がかかることは明白です。万が一、このような事が政治利用されるとすれば非常に危険なことです。住民を困惑させ、さらには小島市長、市議会の信頼をもなくす行為は非常に重い責任が生じていると考えることから議長不信任案に賛成いたします。———————以上

住民と共に葬儀場建設問題に関わってきた議員として、そして住民の一人として、”見直せるよう検討します”ではなく、”見直します”という言葉は非常に重く、多いに期待してしまう言葉です。しかし、その言葉は市議会議長の言葉であり、市長の言葉ではないのです。反対討論にたった松本議員は、”葬祭場建設を一旦、見直します。と記載したのは、住民の気持ちに寄り添ったからだ”というような主旨のことを話されました。住民が必死になって闘ってきた1年と2か月を軽く扱われたくない。その思いから私は、不信任決議に賛成いたしました。

討論後に採決され、賛成9名、反対7名で議長不信任決議は採択されました。

その後のお話は次回、ブログにて

に投稿

会期延長をして審議したこと❶

9月定例議会は、9月23日に閉会予定でしたが追加議案が出されたことにより24日まで延長し、昨日22時に閉会となりました。SNSでは、情報発信をしておりましたが、こちらのブログには投稿することができず、情報が遅れましたことをまず、お詫びいたします。

23日閉会日に出された主な議案としては、❶白岡ニュータウンに計画されている葬儀場に関する請願 ❷議提案(議員から提出される議案)議長不信任決議 ❸議長不信任決議を出した5人の議員に対する懲罰動議で、❶の請願が23日に審議されました。

❶請願の内容は、白岡市開発指導要綱を厳守するまで行政指導を継続してい欲しいといったものになります。緑化、北側(住宅側)の入り口閉鎖、屋上看板の大きさ、また開発要綱では32台必要な駐車場が7台しか確保されていないこと。どれも住環境を考えた時には非常に重要な要望であり、それが受け入れてもらえていない状況であるために出された請願です。

この請願は、すぐに産業建設委員会に付託され、審議された結果、”採択”。本議会でも全会一致で”採択”となりました。昨年12月にも同住民より出された請願が採択された経緯もありますし、住民の思いが採択されたことは、私も非常に嬉しく思っています。しかし、今まで”あくまでも事業主側の努力義務で成しえるものだ”と主張されてきた市行政。そして、全国的に要綱行政の見直しが図られてきた歴史を見ると、難題では?と思ってしまいます。

 また、特に葬儀場建設問題に関する請願については、”慎重に扱うべきだ”とされ、【地区計画変更を止めずに進めて欲しい】といった2つ目になる請願は、議案にさえできなかったことを考えると今回の速さで請願が採択されたことは、自分の中でモヤモヤが残っています。

❷❸については、24日審議となりました。次のブログに続きます。