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研修会は続く

議会がない期間、議員はなにをしているのですか?そんな質問を頂きました。議員としての決まった活動もありますが、それ以外は時間の使い方はそれぞれです。連合会派では、10月17日(日)に市政報告会を開催するほか、自主勉強会の開催。また、個人では研修を受講したり、市民の方からの相談を受けたりしています。

10月1日(金)は、吹上秋桜高校の先生とSSW(スクールソーシャルワーカー:福祉的な面で児童生徒を支援する)さんのお二人から、「自助」では解決できない困難を抱えた子ども達への支援の必要性について勉強させて頂きました。
保護者の貧困、保護者の精神疾患、ヤングケアラー、虐待、発達障害、児童養護施設入居など、自分では解決できない問題を抱えている子ども達がどうやって大人になり、自立した生活を送れるようになるのでしょうか。
元々、子どもは守られるべき存在です。でも、それが叶わない生徒がいる現実に直面しているお二人の先生は、生徒だけの問題と捉えるのではなく、その生徒を取り巻く環境全てから見つめ支援をしようと日々、努力されています。
 例えば、ヤングケラー問題であれば、その生活を改善するためには、保護者に必要な支援は何かをつなぐ。そして、世話をしている妹や弟への支援は何かを考えつなぐ。そうしなければ、その生徒の問題は解決できないからです。
要は、単独支援ではなく重層的な支援を行っているのです。

 そして、4日~5日は4つの研修をオンラインで受講しましたが本日、受講した内容がまさに「福祉における重層的支援」の必要性でした。必要性というより、既に白岡市でも今年度からの5か年計画の地域福祉計画において、位置付けているものです。
 例えば、生活困窮者は複数の課題を抱えている人が多いという事から見ても、一つの課題だけを解決すれば困窮から脱出できるわけではない事がわかります。
今日の講師である同志社大学の永田祐教授は、どこの課でも、どんな相談も受け付けて、その相談に対し複数の課が集まり、どんな課題がありどんな支援が必要かを考える体制。そして一番効果的な支援を生み出す事こそが重層的支援であるとおっしゃっていました。

まさに、秋桜高校の先生方が生徒一人ひとりに対し行っている重層的支援は、教育現場として切り離すのではなく、行政と一体になって行うべきものです。なぜなら先生の異動や退職により単独的支援しか行われなくなる可能性も大きいからです。
人の異動があっても何も支障なく相談を受け、支援につなげるには
どこでも受付「入口」はたくさん。行政内部での繋がりからより効果的な支援を生み出す「出口は一つ」。これが求められているワンストップ窓口であることも学びました。

やらなければならない事は、つながる支援があるのなら、それに必ずつなげるという事です。

そして来週は、「社会的擁護を知り児童虐待を考える」勉強会です。

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