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「覚悟」という言葉を考える

中田宏氏:元横浜市長。
2007年の『週刊現代』の記事3本をめぐる名誉毀損訴訟で、2010年10月29日、東京地裁が記事内容について「真実とは認められない」と判断し、講談社に550万円の支払いと謝罪広告掲載を命じています。

黒岩信忠氏:元草津町長。
2019年、当時の町議が「町長室で黒岩氏から性被害を受けた」と公表し、その後、刑事告訴にまで発展。黒岩氏は一貫して否定していましたが、報道は国内外に広がり、黒岩氏だけでなくセカンドレイプの町として草津町にも激しい批判が向けられました。その後の裁判では、性被害の事実は認められず、2025年、元町議は名誉毀損罪と虚偽告訴罪で有罪判決を受け、判決は確定しました。疑惑が広がってから、約6年。「やっていないこと」を証明するために、それだけの年月を要しました。
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       真偽不明な情報なのに、拡散されるのは、あっという間。しかし
    「やっていないこと」を証明するために、両首長は、多くの時間を費やしました。

政治家の場合、疑惑そのものがニュースとなり、SNSで瞬く間に広がります。そして、後に事実が明らかになったとしても、一度つくられた印象まで、すべて消えるとは限りません。二つの出来事を追いながら、そんな「無実を証明することの難しさ」を改めて感じました。

そして、もう一つ、強く心に残ったことがあります。
それは、中田宏氏が横浜市長時代、市議会で自らの考えを語る姿でした。

市長であれ、市議であれ、政治家が本音を語ることには、リスクが伴います。
耳ざわりのよい理想を語る方が、支持を得やすい。反対に、厳しい現実や耳の痛いことを正直に語れば、批判を受け、ときには選挙にも影響します。

それでも中田氏は、市長としての職責を果たすため、「横浜市にとって何が必要なのか」を考え、答弁していました。その姿は、当時の議会中継動画からも知ることができます。どのような状況にあっても、市長としてやるべきことをやる。

中田氏が持っていたのは、政治家としての「覚悟」だったのだと思います。

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政治家であれば、批判を受けることは当然あります。しかし、批判と、事実ではない情報によって人の信用を傷つけることは、まったく別のものです。私自身も、X上で事実ではない内容を繰り返し投稿され、それによって信用を毀損されるという被害を受けてきました。

そのため、警察、弁護士への相談を重ねてまいりましたが、このたび、被害届が正式に受理されました。

「政治家なのだから、何を言われても仕方がない」とは思っていません。

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批判には向き合う。
けれど、虚偽によって信用を傷つけられることまで受け入れる必要はない。そして、そのような状況にあっても、市民から託された仕事を止めない。
このような元首長のお二人の姿を見ながら、市議としての職責を果たすということ、そして、そのために必要な「覚悟」とは何なのかを、改めて考えました。



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