簗 和生農林水産大臣の「道路予算をカットした」という発言が問題になっています。今年の衆議院選挙で、自身を応援しなかった首長の自治体について、道路予算を大幅に削減したという趣旨の発言であり、実際に、対象となった自治体の道路関連交付金は大きく減額されていました。
大臣は発言を撤回し、国土交通省も政治的な働きかけや圧力を否定しています。しかし、なぜこのような発言が出てきたのか。予算配分の経緯も含め、丁寧な説明が必要だと思うし、国民が納得する形で決着をつけるべきだと思います。
しかし、このような発言って、この方だけなのでしょうか。選挙期間中に耳にした「〇〇候補だから病院を誘致できる」といった訴え。それに対し、「なぜ、●●候補だと誘致できるのですか?」と聞いた時、支援者のお一人は、「国会議員の●●代議士がいるからです。」とお応えになりました。
もちろん、議員が地域の課題を解決するために働きかけ、実現に向けて努力することは大切です。しかし、その地域に病院が必要なのであれば、誰が議員になろうとも、実現に向けて取り組むべきです。
例えば、物価高騰だから、少しでも安いスーパーへ買い物に行こう!とか、個人レベルの工夫や努力でなんとか出来ることとは違い、道路も病院も学校も水道も個人では、どうにも出来ないことだから、私たちは税金を納め、行政にやってもらっているんですよね。
そして、それらは私たちの生活に必要不可欠なものです。
それが、特定の政治家を応援したから整備が進み、応援しなかったから後回しになる。そんなことがあってよいはずがありません。
また、大阪府交野市の山本景市長も、水道の基幹管路の耐震化事業に関する補助金が、要望額から約73.5%削減されたと公表しています。この減額が政治的な対立によるものかどうかは明らかではありません。しかし、市民の命や暮らしに関わる事業だからこそ、減額の理由が客観的に説明される必要があります。
当り前だけど、国や自治体の予算は、政治家のものではありません。政治家が守るべきものは、自分を応援してくれた人たちの利益だけではなく、地域に暮らすすべての人たちの暮らしです。
誰を応援したかではなく、何が必要なのか。
予算は、その視点で公平・公正に判断されるべきものです。
