8日の午後は、白鳥先生のお別れ会に参加しました。児童養護施設を巣立った若者が集える場所「クローバーハウス」のOPEN日に、白鳥先生にお会いしたのが私にとっての始まりでした。
生活困窮者自立支援法。この法律は、2010年に設立した貧困の子ども達の学習支援を行う通称:アスポートがモデルとなり出来た法律です。そんな偉大な先生のお別れ会は、生前の意向で、偲ぶのではなく前を向いて欲しいとのことで「子どもたちのミライと希望を語る会」と名付けられました。深い関わりがあった方からのお話に胸が熱くなる。そして、発行された冊子に寄せられた先生へのメッセージには、お人柄と最後まで子ども達のために尽力された事への感謝の言葉が詰まっていました。
「安心して学べる環境が整えば、乾いた砂地に水がしみこむように吸収していく。適切な支援さえあれば、子ども達は大きく成長するということが多くの方の胸に響いたと思います。」と寄せたのは、埼玉県福祉部の副部長です。このアスポート事業は、埼玉県の積極的な関わりも大きく、全国に先駆けた事業展開となりました。
今では、県内100箇所以上の教室があり、先生の意思を継ぐ方々によって運営されています。
ただ、勉強を教えるのではなく、様々な背景を持つ子ども達一人一人と向き合い、その子にあった支援と学びがアスポートにはあります。
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高校教師としての経験と知識。そして、現場で見えてきた問題を解決するために、スタートしたアスポート事業です。学校の先生が立ち上げた事業。これが大きな意味を持っているなと思います。
「安心できる人から教わること。」
「応援してくれる大人の存在の大きさ」
「大人の都合で子ども達の環境を変えてはならない。」
先生が残した言葉は沢山ありますが、その中でも私が心に響いたのは、
「勉強とは分からないことを知ること。決して、優劣をつけることではない。」と「孤独にしてはいけない。」という言葉です。
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昨年の選挙時も街頭演説でお話してきましたし、このブログにも書いたことがあるかもしれませんが、私が議員になった理由は、子ども達のためです。一人では生きていけない子ども達のために、子ども達の成育環境を守るために議員になりました。最後まで、子ども達のために活動し続けた白鳥先生の思いに触れ、改めてこの志は間違っていない!!と思えた子どもたちのミライと希望を語る会でした。
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そして、今。
白鳥先生の言葉に触れたことも私にとって、心の支えとなり、新たな始まりとなりました。先生、ありがとうございました。