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日本スクールソーシャルワーク協会 秋季研修会

10月6日(日)は、日本スクールソーシャルワーク協会の秋季研修会【地域での虐待予防・防止の仕組みと機関連携の在り方を考える】に参加しました。SSW(スクールソーシャルワーカー)さんの参加が多かったと思いますが、私と同じ立場だったり、少年鑑別所の職員など子どもに携わるお仕事の方々で、会場は満員でした。登壇者も元児相職員や家裁で働いていた方。現役の中学校教師やSSWさんなど。様々な子どもたちの問題に取り組まれてきた(いる)方々でした。

午前中は、【子どもの権利に基づく一時保護所の在り方を考える】と題し、元埼玉県庁の職員で現在は、江戸川区一時保護所開設準備担当課の茂木健司氏の講座。一時保護所ってどんな所?そしてそこに来るのは、どんな子どもなの?といった基礎から、一時保護所における子どもの権利保障について、わかりやすくお話くださいました。

午後は【さいたま市の実践報告】。オーストラリアの児童相談所から生まれたというサインズ・オブ・セーフティー・アプローチを導入しているさいたま市の職員、SSWさんなど6名による実践報告とさいたま市児童相談所の児童福祉司によるお話、最後はワークショップと盛りだくさんの内容でした。

当事者抜きに、憶測だけで目先の問題を解決しようとすることが間違い。問題がある中でも、今出来ていることを認め、出来ていないことを確認し、将来どうなりたいか?というものをゴールとしてはっきりと意識すること。こんな簡単ではありませんが、ざっくり言うとこんなアプローチです。

特にさいたま市では、SSWさんが十分に力を発揮できる環境にあること。そして、SSWさんを中心に学校や他機関がしっかりと連携がとれていること。本来の支援ができていることを非常に羨ましく思いました。

そして、とても印象的だったのが登壇者の方々の目です。傷ついた子どもや生活が苦しい方、様々な苦しい境遇にある方々に寄り添ってきた登壇者は、みなさんとても優しい目をされていました。