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いじめ構造を変えるために何ができるか

2月15日(土)は、第1回「いじめ構造変革プラットフォーム定例会」に参加しました。いじめ認知件数は増加し、いじめが原因で自殺する子どもが後を絶ちません。今日は様々な立場の方が集まりましたが、「よりよい環境で子どもたちに育って欲しい」との思いは一つ。何かできないか?自分たちに出来ることはないか?そんなことを探しに来た方たち。

今回は、取手市中学校で起きたいじめによる自殺事案の再発防止に携わっている千葉大学教育学部教授・藤川大祐先生と鬼澤秀昌弁護士からお話を伺い、その事案からの課題をグループワークで話し合いました。調査委員会の報告書からは、詳細ないじめ内容から、いじめがエスカレートしていった経緯などを読み取ることができました。学校の対応、担任の対応。どうすれば防ぐことができたのか?なにが足りなかったのか?グループワークでは、そのようなことが話し合われました。

医療少年院でカウンセラーとして携わってきた宮口幸治著者「ケーキの切れない非行少年たち」には、少年院には発達障害を持った子どもたちが少なくないことが書かれています。なぜ、ケーキを切ることが出いないのか?タイトルになっていることの答えがそこにありました。

いじめられる子、いじめている子。どちらにも発達障害があることもあります。いじめだけでなく、問題を抱える子どもたちに対し矯正や指導だけでは意味がないこと。根本的な事を理解し、サポートしなければ本当の解決にはつながらない、防止できないこと。そこに関しては、ほとんど出来ていないのが現実で、大きな課題。だからこそ、このような会で様々な立場の方々と話し合うことが大切なのだと思います。

一つの発信から考える多くの人を生み出していけます。子どものよりよい環境のために、集まった方々とつながれた有意義な定例会でした。

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