千葉県・幕張市にある市町村職員中央研修所で開催された特別セミナーに参加してきました。全国から集まった市町村議員約100名。副議長が参加する自治体や順番で参加する自治体など様々でしたが、白岡市は新人4名での参加でした。
1日目:1つ目は、イギリスの地方議員について コーンウォール州で議会議長をされているヒラリーフランク氏の講演。日本での仕事経験も長く、ご主人が日本人なので、流暢な日本語で講演してくださいました。
2つ目は、再建を考えるような状態でなかった病院を新しく建て替え、黒字経営にしたスーパー公務員で、現・常滑市副市長の山田朝夫氏によるお話。なぜ、黒字経営までになったのか?詳しく伺いました。
2日目:一つ目は、自治体の防災対策と災害時の市町村議会、議員の対応と題し、跡見学園女子大学教授 鍵屋 一氏のお話を伺いました。始まってすぐにスクリーンに映し出されたのは、”なまはげ”の画像でした。「悪い子はいないか~」「なまけている奴はいないか~」と大晦日の夜に玄関からいきなり入ってくる なまはげ。実は、なまはげ役は消防団員で、家の中に入ることで”おじいちゃん元気だな””家族が増えたな”…と家族状況を把握しているのだそうです。災害があった時の救助や援助につながる大切な風習なんですね。
2つ目の講座は、高齢になっても安心して暮らせる地域のしくみづくりと題し、東京大学特任教授 辻 哲夫氏のお話でした。千葉県柏市の豊四季をモデル地区として検証している事例をもとに急激な高齢化社会に向かう日本において、必要な地域のしくみについて伺いました。少しでも認知症になるのを遅らせるためには、家にとじこもらず外にでること。仕事をする、サークル活動に参加する…など家以外での活動場所を地域に作ることなど、予防対策が盛り込まれたお話でした。
どのお話にも共通しているのは、地域の力と若い世代の移住定住。
良好な住環境、暮らしやすい生活環境のために自治会がしっかりと機能されている。自主防災会の先進的な活動。そして、定期的に開催されるカフェ。民生委員さんや福祉委員さんによる地域活動。シニア世代のサークル活動をまとめる悠友会。白岡ニュータウンが、既にこのような街づくりに積極的に取り組んでいることは、モデル地区にもなりうるものだと改めて感じました。課題は、日常の小さな困りごとを地域で支援する活動(例えば、電球の交換やゴミ出し、お買い物)と若い世代の移住・定住です。
駅にも近く、幼稚園や小学校も近くにあるこの環境は、子育てには最適だと思います。30年の開発も最終章を迎えています。この住環境を守り、この街に住み続けるために、行政と連携し住民として出来ることをみなさんと一緒に考えていきたいと改めて思った研修会でした。
10月26日(土)・11時~12時、新白岡1丁目ノースプラザにて市政報告会を開催します。
現在までの活動状況などをご報告させて頂いた後、皆様と話し合い、一緒に考える時間を持ちたいと思っています。なお、10時~11時は住民主催による行政職員出前講座もあります。のりあいタクシーなど地域公共交通についてのお話を伺うそうです。会場は同じですので、お時間がある方は、ぜひそちらにもご参加ください。