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地域部活動への移行

5月12日。今日は、埼玉県教育局で地域部活動推進事業について話を伺いました。以前は、ネットアドバイザーの用事でよく訪れていましたが久しぶりの県庁でした。文科省は令和5年以降、土日の部活動を段階的に地域へ移行することを目指しており、そのために今年度から2年間、スポーツ庁は運動部、文化庁は文化部の実践研究を実施することにしています。その実践研究市として白岡市は、埼玉県から依頼を受けこの事業を実施する旨の報告が4月22日の全員協議会でありました。
この事業は、国から県を通し白岡市に委託され、委託料は293万9,205円、この委託料は事務局費及び指導料として指導にあたる団体に対し支払われます。

土日の部活が先生の手を離れ、地域部活動となれば先生の働き方改革になるのは間違いありません。先月、文科省が実施した#教師のバトン(Twitter)では、教師の魅力が集まるどころか、教師の過酷な労働環境が表面化されました。中でも、土日も休みのない部活、経験がないスポーツの顧問をしなければならない苦悩など、取り分け部活動への意見が多く集まっていました。ですので実現すれば教師の負担軽減につながることは間違いのない素晴らしい事業だと思います。

 しかし、課題はたくさんあります。
一番は生徒、教師、保護者の理解を得られているのか?です。
理解を得られていなければ、この事業は難航するでしょう。
(生徒)
❶指導方法の違いに対する戸惑い、心配
❷地域部活動に入っている生徒と入っていない生徒で差が生じ、公式戦大会に出場できるのは、地域部活動の生徒のみ。入っていない生徒のモチベーションは下がるなど、生徒間の分断を生みやすい。
❸家庭の事情で入会できない生徒はどうするのか

(保護者)
基本、拠点校で実施する地域部活動。例えば拠点校が篠津中だとすると、他3校の生徒は篠津中に行かなければならず、自転車通学が許可されていない中、
❶保護者の送迎負担
❷部活動費を払っている上、さらに保険代など地域部活動費が発生。
経済的負担
生徒の❷と同様に保護者間での分断も起こるのではないか

(教師)
❶白岡市内中学校の先生で地域部活動移行を望む先生はどのくらい
いるのか
❷中には、部活として自分が指導したいという先生もいるのではないか

(その他)
❶例えば、吹奏楽などは、同じ楽器、同じパートばかりが集まったら?
バランスよく集まるのか
❷そもそも運動部も文化部も指導できる指導員を持った団体があるのか

4月22日の全員協議会では、上記の事も含め殆どが検討事項となっており、説明がありませんでした。既に委託金が決定しており、6月議会で補正予算を組みたいとの話でしたが、申請時に提出したスケジュールや企画書を見せて欲しいと言ったところ、”これから作成するので今はありません”との答弁。

企画書も提出せずにスポーツ庁や文化庁が事業の委託を決定するとは、国は余りにも杜撰な税金の使い方をしていると言わざるを得ませんね。

議員の仕事の一つは、上程された議案に対し真剣に審議し判断すること。そして、判断するだけの情報が不足していれば自分で集めるのも当然です。この事業については、市教委から具体的な説明を受けられない以上、白岡市に依頼してきた埼玉県の担当部局にお話を伺うのが一番だと思いました。事業内容もよく理解できましたし、とても丁寧に対応頂き伺ってよかったです。

 また次回、県庁に伺う時はコバトンカフェでゆっくりとランチが出来るぐらいコロナが終息していて欲しいです。


私たち議員は市民の代表であり
議員への言葉=市民への言葉です。

 

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