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2日間の研修は

5月18日~19日。1泊2日で「よくわかる市町村財政分析基礎講座」に参加してきました。昨年の秋は、地方財政制度の基本と自治体財政について研修を受けましたが、同じ財政の勉強でも全く違った内容でした。
 今回の主催はNPO多摩住民自治研究所。参加した4人は偶然にも議員1期生でしたが、【自分たちの街を自分たちで考えるため、自治体の財政を知る】が目的ですので、どなたでも受講可能です。35年の歴史を持つ研究所ですので、会場には住民により作成された各自治体の「財政白書」が並んでいました。この白書は行政が出す決算書ではわからない財政状況が、わかりやすくまとめられており、まさに自分たちの街を自分たちで考える一冊になっています。(残念ながら白岡市はありません)

どのように財政状況を読み解くのか?それが今回の研修の目的です。

令和元年度 白岡市の決算カード

今回、使用した表の一つ。上記の表は、決算カードと言って、年度ごとの決算状況が記載されているものになります。

 さらに類似団体比較カードでは、人口一人当たりの歳入、歳出状況を類似団体と比較して見ることができます。この類似団体との比較で特に残念だったのが、白岡市の教育費です。全国平均は一人当たり59,313円、埼玉県では、42,848円ですが、白岡市は24,668円。類似団体は白岡市を入れて全国で86自治体ありますが、なんと86位と最下位なのです。平成30年には、48,480円だったのに、令和元年になっていきなり、24,668円にガクンと下がっており、その要因はこの表からは読み解けませんので、独自で調べる必要があります。
(ちなみに埼玉県内だと、蓮田市、北本市、桶川市、吉川市、飯能市、鶴ヶ島市、日高市になります。)
決算カード、類似団体カードも総務省ホームページで閲覧できるようになっています。https://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/card.html

 その他、財政状況資料集も使い財政の読み方を勉強しました。
習うより慣れろ! その通りですね。数字、数字、数字の2日間で読み解き方がばっちりか?と言えば全くです。
単年度で追うのではなく、経年で見なければ意味がないので、演習で使用した各表に、まず数字を落とし込んでいく。この作業を丁寧に行っていくことで、読み解くことができるようになるのだと思います。
忘れないうちに早速、明日から!

 そして、研修のもう一つの楽しみは各地域の議員さんとお話ができることです。今回はコロナ対策のため4人だけでしたが、ワクチン接種状況は勿論のこと、「議員は何のためにいるのか」を再確認できるような話まで、とても有意義な休憩時間を過ごしました。中でも、私が驚いたのは昨年行われた奥多摩町長選の投票率でした。なんと73.13%‼ 町民と行政がとても距離が近いとおっしゃっていたのが、印象的でした。
参考までに白岡市昨年の市長選挙は44.20%です。

公式ホームページより

コロナでなかなか、行政視察や研修参加が難しいですが、やはり得るものは大きいです。さらに私にとっては、タイミングばっちりの受講でした。