に投稿

命の里プロジェクト

 8月8日、交通犯罪被害者遺族による講話&対談イベント「命の里プロジェクト」をオンラインで拝聴しました。関東交通犯罪遺族の会(あいの会)小沢樹里代表理事、そして、スマイリーキクチさんと池袋暴走事故で最愛の妻子を亡くされた松永拓也さんによる講話でした。

 スマイリーキクチさんとは、私がネットアドバイザーとして活動していた頃に知り合いました。ネット上である日突然、犯罪者とされ、10年もの期間を経て、名誉を取り戻したスマイリーさん。現在は、ネットリテラシーを中心に全国で講演活動をされています。
 松永拓也さんは、直接のつながりがあるわけではなく、当時、松永さんに対し、発せられていた余りに酷い投稿を目にし、高校生対象の講座で事例として紹介していました。
 
 そして、「深い悲しみの中にいる人に、誹謗中傷をするような人になるのか。それとも、相手の気持ちを考え、心ある投稿ができる人になるのか。あなたなら、どちらの人になりたいですか?」と高校生に問いかけていました。
2023年には、その投稿をしていた23歳の男性が逮捕されましたが、今回の講話の中で紹介された以下の文章を目にし、言葉を失いました。

 そして、さらにショックだったのが、送信したのは、中学生だったという真実です。

小沢さんも松永さんも「交通犯罪をなくす為に 被害者支援を知ってもらいたい。」という活動をしているに過ぎないのに、誹謗中傷を受ける現実。

違う正義の暴走が始まり、「匿名の言葉のナイフ」にさらに傷が拡がっていく。

そう、おっしゃられていました。

飲酒運転事故で義理の両親を亡くし、交通犯罪被害者遺族となった小沢樹里さんからは、
「行ってらっしゃい」と
「お帰りなさい」という言葉を、もっと大切にしてほしいというお話がありました。

今日も何事もないように、気をつけて行ってらっしゃい。
今日も何事もなく、お帰りなさい

その言葉を届けたい相手がいること、そして届けられる日常があることは、決して当たり前ではない。深い悲しみを経験された小沢さんだからこその言葉が、心に残りました。

また、スマイリーキクチさんの
「辛かった。絶望しかなかった。でも、憎しみでは前に進めない。だから、私は憎しみのコミュニティではなく、楽しみのコミュニティを選んだ」
という言葉も印象的でした。

辛い経験や被害を語るだけではなく、その経験を経て、これからをどう生きるのか。
お二人の言葉から、大切なことを教えていただいた時間でした。