10月13日。自主避難所になっていたコニュニティーセンターも午後は聴覚障害者協会創立30周年記念大会で多くの方が訪れました。お祝いの式典の後には、全日本ろうあ連盟60周年記念に製作された【ゆずり葉】が上映されました。
分娩室に入った妻を廊下で待つ夫。でも、聴覚障害のある夫には、わが子の産声が聞こえない…健聴者である私が、この映画の中で一番ハッとした場面でした。健聴者にとって当たり前のことが当たり前じゃない。わかっていたようで、やっぱり理解できていない自分を目の当たりにしました。手話で展開されることが多いこの映画は、さらに無音の辛さを感じ苦しくなりました。無音。そうなのですよね。聴覚障害者の方々は常にその中にいる。ハンカチなくしては見れない感動のストーリーでしたが、意識しなければ見失いがちな大切なこと、当たり前のことを気づかせてくれる素晴らしい映画でした。
白岡市では、手話を言語として認める【手話言語条例】の制定に向け委員会で検討中です。ちょっとした手話ができる人が増えることにより、日常生活だけでなく、特に避難所などを利用しなければならない不安な状況になった時に、どれだけ心強いだろうと思います。
聴覚障害の方には視覚での情報を。視覚障害者の方には、聴覚からの情報を。災害時は特にですが、バリアフリーが必要だと。この大会に参加し強く感じました。